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「2度とそんなことするな」W杯試合中にファン・ペルシーが監督から殴られた理由

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ブラジルW杯でのエピソードを語ったロビン・ファン・ペルシー

 元オランダ代表FWのロビン・ファン・ペルシー氏が、2014年のブラジルW杯で当時監督だったルイス・ファン・ハール氏から殴られたエピソードを明かした。イギリス『マンチェスター・イブニング・ニュース』が伝えている。

 ファン・ペルシー氏は同大会でキャプテンを務め、累積警告で欠場した1試合を除く6試合に出場。得点ランキング3位タイの4ゴールを挙げ、オランダの3位入賞に貢献した。事件が起こったのは準々決勝のコスタリカ戦(0-0、PK4-3)。交代の指示を受け入れず、指揮官の怒りを買ったことが原因だったという。新たな自伝『LVG-監督とトータル・パーソン』の中で当時を振り返っている。

「試合は延長戦に突入し、私は(足が)痙攣していた。ルイスは私に『お前を外すぞ』と叫んだ」

「私は振り返って『いやいや、すぐにPK戦があるから』と答えたんだ。ラスト20分は本当に体力的にきつかったよ。彼はそれを分かっていて、耳から湯気が出ていた」

「120分間が終了し、みんなでタッチラインの近くに集まった時、彼は私に近づいてきて突然殴った。バン! 大きな手のひらで私に一撃を食らわせ、怒りながら『2度と私にそんなことをするな』と言ったんだ」

「私は唖然として彼を見た。ルイスは『今はこれを忘れて、必ずPKを決めてこい』と付け加えたよ」

 ファン・ペルシー氏はPK戦で1人目のキッカーを任され、監督の期待通りにしっかりと成功。オランダはPK4-3でコスタリカを下し、次のラウンドに駒を進めた。

「PKを決めることができて良かった」と安堵するファン・ペルシー氏は「あの出来事を振り返ってみると奇妙な瞬間だったけど、ルイスのおかげだよ。彼は選手を抱きしめることもあれば、殴ることもあるんだ」と元恩師のキャラクターを説明している。

 大会後、ファン・ハール氏はファン・ペルシー氏が当時所属していたマンチェスター・ユナイテッドの新指揮官に就任。しかし、ファン・ペルシー氏は負傷の影響もあって思うような活躍を見せられず、翌2015年夏にトルコのフェネルバフチェに新天地を求めた。

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