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アンリ氏がVARについて否定的な見解…導入前に「引退して良かった」

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ティエリ・アンリ

 アーセナルフランス代表で活躍したレジェンドのティエリ・アンリ氏が、VARについて語っている。『Leaders in Sport』でのインタビューを『マルカ』が抜粋した。

 近年、世界中のサッカーリーグで導入されているVAR。テクノロジーによってより精密なレフェリングが可能となる一方、チェックのために得点時などは判定の時間を長く要する場合もあり、賛否の意見が交わされている。

 そして、アンリ氏はVARが導入される前に「引退して良かった」と口にしつつ、否定的な見解を示した。

「新しい技術に適応させていけばいいと思うよ。だけど、どこに向かうんだろう? 私からすればひとつだけ非常に難しいことがあるんだ。私は選手として得点を決めていたけど、(今は)飛び跳ねる必要があるかどうかさえ分からないことがある。祝うのか、祝わないのか、試合の楽しみを少し奪ってしまうんだ。だからこそ、試合の楽しみを殺さない方法を見つけないといけないし、事実確認については正しい結果を出さないといけない。オフサイドか、そうではないのかとね」

 また、左斜め45度からの精密なシュートだけでなく、スピードを生かした裏抜けから一対一を制す得点も得意としていたアンリ氏。オフサイドに関しても思うところがあるが、PKについては物議を醸す例が起こることは避けられないと考えているようだ。

「オフサイドはより簡単だ。今は1cmを見られることはあるけど、それは事実に基づいたものなんだ。しかし、PKに関して意見が分かれるとき、君はPKだと思うのか、私はPKだと思うのかそれぞれだ。だから不毛な議論になることがある」

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