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バランがフランス代表引退…29歳で通算93試合出場も「新たな世代に受け継がれる時が来た」

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DFラファエル・バラン

 マンチェスター・ユナイテッドのDFラファエル・バラン(29)が2日、フランス代表から引退することを発表した。2013年のデビュー以降、国際Aマッチ93試合5得点を記録。14年のブラジル大会から3大会連続で主力としてW杯のピッチに立ち、18年のロシアW杯優勝に大きく貢献していた。

 バランは同日、自身の公式インスタグラム(@raphaelvarane)を通じて声明を発表。「10年間、この美しい国の代表を務めたことは、自分の人生の中で最も名誉なことの一つです。特別な青いジャージを着るたびに計り知れない誇りを感じた。全てを出し切り、心を込めてプレーし、勝利をすることが義務だった」とした上で、「数か月前から考えていた中、国際サッカー界から引退するのに適切な時期だと判断した」と明かした。

 2018年のロシアW杯では20年ぶりの優勝を経験。「子どもの頃、“フランス98”のチーム、言葉で言い表せないような感動を与えてくれる選手たちを追いかけたことを記憶している。その20年後、人生の中で最も美しい体験、誇りに思える体験ができた。カップを持ち帰ることができた。あのことは絶対に忘れない。2018年7月15日、あの日に感じた全ての感情をいまも感じている。人生で最も素晴らしく、最も印象的な瞬間の一つだった」とあらためて喜びを表現した。

 その上で「みんなで勝ち取ったあの勝利はディディエ・デシャン監督をはじめ、コーチングスタッフの一人一人、そして毎試合ジャージを着ていたチームメートのサポートなしには得られなかった」と述べつつ、「そして何よりみなさん一人一人の支えがあってこそだ。皆さんの熱意、祝福、そしてフランスに帰ってきた時の思い出は自分の心に永遠に残り続ける。昨年の決勝で敗れた後も、素晴らしい戦いの末、ヒーローとして歓迎してくれた。皆さん一人一人にたくさんのありがとうを伝えたい」と国民への感謝を語った。

 最後は「これからはそのような瞬間が恋しくなることもあるだろう。ただ、新たな世代によって受け継がれる時が来た。われわれには跡を継いでくれる若くて才能ある選手たちがいるし、彼らはそのチャンスに値し、あなたたちのことを必要としています」と次世代に期待し、「心の底からありがとう」と締めくくった。

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