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ベンゲル氏、日本に敗戦のドイツの早期敗退に「政治的な行動ではなくW杯に集中したチームは良い初戦をプレーした」

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日本に敗れたドイツは波に乗れず

 元アーセナル指揮官で、現在国際サッカー連盟(FIFA)の国際サッカー発展部門でトップを務めるアーセン・ベンゲル氏は、ドイツ代表のカタール・ワールドカップ敗退について語った。

 今大会で上位に食い込むことが予想されたドイツ。しかし、初戦で日本に敗れ、スペインにドロー、コスタリカに勝利するも、得失点差でスペインを下回って、2大会連続のグループステージ敗退が決まった。

 そんなドイツは、初戦の日本戦のキックオフ前に全選手が手で口を覆ってチーム写真に写った。この背景には、ドイツサッカー連盟が「OneLove」と書かれた虹色のキャプテンマークを着用する準備を進めるも、FIFAは使用を許可せず、さらに制裁を科すことを示しており、言論の自由への抗議としてドイツの選手はこのような行動を取っていた。

 しかし、日本戦に逆転で敗れ、さらにグループステージ敗退となったことから、ドイツチームのこの行動に対しては批判的な意見も出ている。そして4日のワールドカップのテクニカル調査グループのブリーフィングの中で、ベンゲル氏はドイツの敗退について問われて自身の考えを語った。

「ワールドカップの最初の試合は負けられないものだ。フランスやイングランドといったトーナメントでプレーする経験のあるチームは初戦で良いプレーをしていた。それらは、政治的な行動ではなく、大会に集中するための心構えとともに精神的な準備のできていたチームたちだ」

 なお、ベンゲル氏のこのコメントは一部で反発を買っており、元オーストラリア代表のクレイグ・フォスター氏は『Twitter』で「ベンゲルによる恥ずべきコメントだ。アスリートは人権問題のために立ち上がるべきではなく、社会的公平性への思いはアスリートのパフォーマンスを妨げるというFIFAの一節が広がっている。人権は政治的ではないし、価値観は買えるものではない」と批判した。

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