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発足10年でプリンス四国初優勝の讃岐U-18はプレミアプレーオフ敗退。新たなチャレンジの場で活躍を目指す

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前半、カマタマーレ讃岐U-18FW小山聖也が右足を振り抜く

[12.12 高円宮杯プレミアリーグプレーオフFブロック決勝 讃岐U-18 0-5 履正社高 バルコム]

 開幕7連勝を飾るなど、12勝2敗の成績でプリンスリーグ四国初優勝。リーグ最多の54得点、同最少の13得点で堂々の戴冠だった。発足10年目で歴史を塗り替えたカマタマーレ讃岐U-18(四国1)は、初のプレミアリーグ昇格を目指してプレーオフに臨んだ。

 2日前に1回戦を戦っている履正社高(関西1)に対し、シードの讃岐U-18はブロック決勝の1ゲームのみ。体力面では優位な状況だったが、初戦を経験して課題を改善してきた相手に攻守で差をつけられてしまった。

 前半に自陣でのボールロストから2失点。プリンスリーグ四国得点王(22得点)、J3デビューも果たしているFW小山聖也(3年)を中心に反撃したが、なかなかシュートまで持ち込むことができない。

 0-3の後半、リスクは覚悟の上で前に出た讃岐U-18は9分にプリンスリーグ四国アシスト王のMF富永拓斗(3年)の右足シュートがポストをヒット。さらにトップチーム昇格の左SB田尾佳祐(3年)がシュートを狙うが、決めきることができない。その後もプリンスリーグ四国MVPのCB森怜太郎(3年)が気迫の守りを見せるなど諦めずに戦ったが、突き放されて0-5で敗れた。

 関原凌河監督にとって、現3年生はU-15チーム時代から指導してきた世代。「(この世代は)臆することなくチャレンジする。プリンスの四国、クラブユース含めてたくさん助けてもらった」と振り返る。ラストゲームで「最後勝たせてあげたかった」という願いは叶えられなかったが、それぞれが新たなチャレンジの場で活躍することを期待した。

 関東の強豪大学へ進む富永は「履正社より強い相手はざらだと思う。そこで自分の技術とか発揮できればもっと良い選手になると思う。毎試合ゴールに絡める選手になるために大学4年間頑張ってプロを目指したい」と宣言。またJの舞台で戦う小山は「(今日は)シュートを外しても打つという姿勢が出したかった。自分の身体を張るプレーだったり、シュートを打つ・決めるところをもっと練習から意識してやっていかないといけない。個人昇格をどんどんして行って、Jリーグとか世界で活躍できる選手になりたい」と誓った。

(取材・文 吉田太郎)
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