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[デンチャレ]日本高校選抜はU-20全日本大学選抜に0-2で敗戦。未勝利のまま順位決定戦へ

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日本高校選抜はU-20全日本大学選抜MF安斎颯馬(早稲田大1年、左)にゴールを奪われるなど0-2で敗戦

[3.11 デンチャレGL第3節 U-20全日本大学選抜 2-0 日本高校選抜 Jヴィレッジ]

 第37回デンソーカップチャレンジサッカー福島大会は11日、グループリーグ最終戦を行い、ともに1分1敗のU-20全日本大学選抜対日本高校選抜戦は2-0で全日本大学選抜が勝った。

 日本高校選抜は新システムの3-6-1を採用し、1-1で引き分けた関東大学選抜B戦から先発8人を変更。GKは佐藤瑠星(大津高3年→筑波大)で3バックは右から柳生将太(前橋育英高3年→専修大)、薬師田澪(大津高3年→法政大)、チェイス・アンリ(尚志高3年)。右WB田口空我(流通経済大柏高3年→流通経済大)、左WB大川佳風(流通経済大柏高2年)、ダブルボランチは山市秀翔(桐光学園高3年→早稲田大)と根津元輝(前橋育英高2年)で、2シャドーが藤森颯太(青森山田高3年→明治大)、阪田澪哉(東山高2年)、1トップを福田師王(神村学園高2年)が務めた。

 一方のU-20全日本大学選抜は昨年の高校選抜のエースMF安斎颯馬(早稲田大1年=青森山田高)やMF田村蒼生(筑波大1年=柏U-18)、10番MF山内日向汰(桐蔭横浜大2年=川崎U-18)、ゲーム主将のCB青木駿人(日本大2年=日大藤沢高)らが先発した。

 そのU-20全日本大学選抜がボールを握り、押し込む。そして、確実に1枚剥がす山内日や田村のドリブルや、背後への配球で高校選抜に揺さぶりをかけた。だが、高校選抜は前日に続き好守を続ける薬師田やアンリが対応。佐藤も冷静にキャチングとパンチングを使い分けながらゴールを守り続ける。

 各選手が守備の役割を徹底し続ける高校選抜は、20分頃から徐々に高い位置でボールを回収。藤森らがセットプレーを獲得すると、23分にはCKの流れから藤森が右クロスを上げ、こぼれを薬師田が右足で狙う。

 31分には中盤でボールを奪った山市がスルーパス。これで福田が抜け出すが、シュートを打たせてもらえない。それでも高校選抜は攻守で存在感を放つ大川や、根津と山市のダブルボランチ、柳生、アンリも相手の仕掛けに粘り強く対応。前半を0-0で折り返した。

 U-20全日本大学選抜は後半6分、右SB角昂志郎(筑波大1年=FC東京U-18)が右サイドを抜け出し、ラストパスを山内日が決定的な右足シュート。高校選抜も9分に田口のオーバーラップから阪田が決定打を打ち返す。

 高校選抜はGK佐藤の好セーブなどで何とか凌いでいたものの、時間が進むに連れてU-20全日本大学選抜の勢いを増す。高校選抜は20分、藤森と根津に代えてMF大迫塁(神村学園高2年、C大阪内定)とMF小泉龍之介(静岡学園高3年→拓殖大)を投入。だが、26分、連続攻撃を浴びると、ゴール前のこぼれ球を青木に左足で叩き込まれた。
 
 高校選抜は27分に田口を佐々木奈琉(帝京長岡高3年→早稲田大)、33分には大川を海老沼慶士(米子北高3年→IPU・環太平洋大)へ入れ替えた。セットプレーを獲得し、ゴール前のシーンも作り出したが、逆に33分、FW久保征一郎(法政大2年=FC東京U-18)のラストパスを安斎に決められて0-2となった。

 この後、注目MF山内翔(筑波大2年=神戸U-18)を投入したU-20全日本大学選抜に対し、高校選抜は柳生が決定機阻止で退場。高校選抜は41分に福田をFW守屋練太郎(前橋育英高3年→神奈川大)に入れ替えて1点を目指したが、0-2で敗れ、グループ4位で7、8位決定戦へ回ることになった。

(取材・文 吉田太郎)
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