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昌平MF篠田翼が2つのビッグプレー。好調継続し、プロへアピール

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前半16分、昌平高MF篠田翼が先制ゴール

[6.25 高円宮杯プリンスリーグ関東1部7節 昌平高 3-2浦和ユース 昌平高G]

 注目ドリブラーが、インパクト十分の活躍をしてのけた。昌平高(埼玉)のU-17日本高校選抜MF篠田翼(3年=FC LAVIDA出身)は、浦和ユース相手に1ゴール1アシストを記録。いずれも相手を落胆させるようなビッグプレーだった。

 1-0の前半8分、篠田は自陣の低い位置からドリブルを開始。「(かわしたのは)3人くらい。(抜け出した)チソッ(鄭志錫)がいて、あっち出そうと思ったら、相手が動いてくれて。一個抜いて自分でも行こうかなと思ったんですけれども、(荒井)悠汰がいたんで当てれば行くかなと思って出しました。あれは結構良いプレーだったかなと思っています」。味方の動きをおとりにしながら1人で敵陣中央までドリブル。MF荒井悠汰(3年)のゴールをアシストすると、抱擁して喜んでいた。

 さらに前半16分には、「出すなと思ったのでスタートダッシュで取れた」と相手のビルドアップをインターセプト。一気にPAへ持ち込むと「あれは得意な形。いつも斜め45度の角度は自分練習していて、試合で出せたので良かったです」という右足シュートをゴールへ流し込んだ。

 プリンスリーグ序盤戦は無得点。ゴール前でシュートへの積極性を欠き、その一方で獲らなくてはいけないという焦りもあったという。だが、インターハイ予選の決勝で先制点をマークするなど、結果が出ていることで精神面が充実。「ドリブルは元々得意ではあったんですけれども点を獲れたので良くなった」とドリブルにも好影響を及ぼしているようだ。

 前半は、ボディフェイントを入れながらDFのスレスレのところで「突破する」ドリブルでも相手を苦しめた。一方で後半は浦和ユースの2種登録選手、右SB稲垣篤志(3年)に3度仕掛けて全て失敗。「まだまだ練習しないといけない」と首を振る。

 プロ志向の篠田にとって、将来へ向けて重要な夏。「結果を出さないと見てもらえない。ここで満足しないで、また全国大会もあるので、全国大会で結果を出して声を掛けてもらえればいい」と力を込めた。好調を維持し、ゴール・アシストでチームの勝利に貢献し続ける。


(取材・文 吉田太郎)
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