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10クラブ超の争奪戦の末に清水ユースに入団、澤登監督も期待を寄せる15歳MF矢田龍之介

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MF矢田龍之介

[9.24 高円宮杯プレミアリーグWEST第14節 履正社2-2清水ユース J-GREEN堺]

 10月ヨルダンで行われるAFC U17アジアカップ2023予選に出場するU-16日本代表に、清水エスパルスユースからはMF矢田龍之介(1年=1FC川越水上公園)とMF西原源樹(1年=清水JY)の2人が選出された。

「前回のウズベク遠征(8月)は辞退になってしまったので、(海外遠征は5月の)ルーマニア以来なので楽しみ。また海外でやれるので、成長できるきっかけにしたいです」(矢田)

 矢田は世代屈指の注目ボランチ。出身は北海道で、小学5年生の時に埼玉県に移住。川越市の街クラブである1FC川越水上公園でサッカーを続けると、世代別代表に飛び級で選出されたことでも大きな話題を集めた。

 進路も注目されたが、10を超えるクラブの争奪戦の末に「いいサッカーをしていたし、練習参加をした時もいいチームだなと思った」清水ユース入りを選択。ユースに入団した直後の4月には早くもトップチームへの2種登録も完了させるなど、早期のJデビューも期待されている。

 今月30日に16歳の誕生日を迎える新鋭プレーヤーには、今シーズンよりユースチームの監督を務めるクラブレジェンドの澤登正朗監督も大きな期待を寄せる。「ああいうタイプはなかなかいない。16歳ということを考えたら技術は高いし、戦術眼もある」と評価。ただし「キックの種類やスルーパスの質。そこに尽きると思います」とまだまだ高いレベルを要求する。

 矢田自身も「ラストパスの精度をどれだけ上げられるかだったり、いろんなことを要求されるので、もっとやって成長しないといけない」と自覚する。「(清水入りは)いろいろ選択肢があった中で決めたこと。今年は順位が厳しいけど、自分で選んだからには責任をもって、チームを上に上げられるようにしたいです」。

 夢はスペインリーグでプレーすること。「海外の強度でやって、A代表の中心選手になりたい」と目を輝かせる。憧れの選手に日本代表の田中碧や守田英正、海外選手ではシャビ・エルナンデス(現バルセロナ監督)を挙げる矢田は、「その前にJリーグでしっかり活躍したい。早めのデビュー?今はそれを目標に頑張っています」と力強く話した。

(取材・文 児玉幸洋)
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