“元祖・技巧派軍団”こと静岡学園高(静岡)は2022年、9年ぶりに高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグに参戦。プレミアリーグWESTを9勝7分6敗、高体連トップの4位で終えた。日々のトレーニングで培ったテクニック、インテリジェンスを強敵相手に発揮し、チームのリーグ戦最高成績を更新。FW神田奏真(2年)は下級生ながら名門のCFを任されているストライカーだ。プレミアリーグでは、10月の東福岡高戦で1試合5得点を記録するなど、チームトップの10得点。守備でチームに貢献しながらゴール量産を目指す神田が、来年の目標やゴール、スピードへのこだわり、普段着用しているスパイク、ミズノから5年ぶりに発表された新作サッカースパイク「MIZUNO α(ミズノ アルファ)」を試履きした感想などについて、コメントした。

―トレーニングで着用した「MIZUNO α(ミズノ アルファ)」の率直な感想を教えて下さい。
「率直に言うと、ボク結構幅広なんで、幅はちょっとキツかったんですけれども、軽さとかはモレ2とか、モレ3よりも全然軽いと思って、走りやすさとかは全然このαの方が走りやすいです」

―人工皮革の印象。
「あまり履いたことがないので、分からないですけれども、良いと思います。フィット感はかかととか全然きっちりしていますね」

―ポイントが芝に刺さる。
「全然滑らないですね。結構芝にしっくり来るので。滑るとかはないかなと思います」

―普段着用しているスパイクは?
「前までは(モレリア)3履いていたんですけれども、ちょっと合わなくて怪我してからちょっと変えようかなと思って。その時に相談してモレ(リア)2(ジャパン)履いた時に一番横幅とか良かったので、そこからずっとです。全部革で自分の足にフィットしてくれるので、履いたら履いただけ自分の足に合ってくる」

―「MIZUNO α(ミズノ アルファ)」のコンセプトはスピード。FWとして大事にしているスピードは?
「一瞬の速さが大事なので、瞬発力とかそういうところでゴール前のこぼれとかも瞬発力が大事だと思うので、そこらへんは意識しています」

―今、FWとして強みにしているところは?
「キープ力や空中戦の強さとか誰にも負けない自信はあります」

―トレーニングで、浮き球を胸トラップすることにチャレンジしていた。
「ヘディングだと正確にパス出せなかったりするので、一回胸でやってチームもそっちの方が楽だと思うので。できる限り、みんなに楽をしてもらいたので」

―周りは上手い選手ばかり。
「(Jクラブに)内定している(高橋)隆大君とか行徳(瑛)君とかも普段からレベルが高いところでやっていて、必死になって付いて行っています」

―期待に応えることはできている?
「いや、まだ全然点が獲れていないので、スタメンで出ている限りもっと点を獲らないとダメかなと」

―卒業した先輩CFの持山選手、松永選手が活躍していたから比較される。
「その先輩方に勝たないとプロは厳しいかなと思っているので、同じくらいじゃなくて、超えなければダメだと思っている」

―去年はU-16日本代表候補も経験した。再び入っていかないといけない。
「代表の時に同じポジションの人とかがプロでデビューしていたりしているので、負けたくない」

―成長を感じる部分は?
「(監督の川口)修さんにゴール前のトラップだったりずっと求められてきたので、自主練とかでもずっとやってきたので。最近ゴール前でも落ち着いてプレーできるようになってきている」

―スパーンと強いシュートを蹴ることができる。
「まだまだ全然点決めれていないので、もっと練習しないと。プレッシャーあります」

―高橋君と行徳君がプロへ行くが、プロへの思いは?
「去年(プロ入りが)4人出ていて、今年も2人出て、来年も引き続き出ないといけないと思う。一番はプロを目指しているので一直線で向かっていければ。点決めていればある程度評価はしてもらえると思う。毎試合1点獲れるFWになりたい」

―ルーキーリーグでは量産して得点王。
「(1年生チームと)全然違います。綺麗にボールを持てるのが少ないのと、ゴール前でルーキーでは普通に打てていたのが普通にブロックされたりするので」

―色々な得点パターンから決めていたが。
「全然出せていない。今で言うと両SHが僕らの強みだと思う。突破した時に良いボールがくれば触れる自信はあります」

―抜け出しも得意。
「僕のタイミングがあるので、チームの子とコミュニケーションを取らないといけない」

―どんなFWになりたい?
「色々な得点パターンを持っていて、いつでもどんな形でも決めれるFWになりたいです」

―理想は?
「マンチェスター・シティの(アーリング・)ハートランド選手とか10試合で15点とか獲っているので、そうなれるように」

―3年生はどんな先輩?
「一番は優しいです。挨拶面とかも先輩たちを見て成長できたと思っているので、尊敬しています」

―来年の目標は?
「来年はプレミアリーグとかもあるんで、プレミアリーグと総体と選手権の3冠、全部得点王を目指して頑張りたい」

(取材・文　吉田太郎、10月取材)