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「シュート決めたいとずっと…」。京都共栄の右SB高井悠希が後半35+3分に同点弾

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後半35+3分、京都共栄高右SB高井悠希(2年=福知山ジュニアユース出身)が左足で同点ゴール

[2.5 京都府高校新人大会決勝 東山高 1-1(PK5-3)京都共栄高 たけびしスタジアム]

 得点意欲の強い右SBが、執念の同点ゴールを決めた。後半35+3分、京都共栄高はゴール前の混戦からMF福岡景佐(2年)が右でフリーの右SB高井悠希(2年=福知山ジュニアユース出身)へ浮き球パス。胸コントロールした背番号2が左足シュートをゴールへ叩き込んだ。

「SBなんですけれどもシュート決めたいとずっと思っていて。チームのために点を取ろうと思っていた。胸トラちょっとミスったけれど、決められて良かったです」と高井。ゴールを確認すると、両拳を握りしめて吼え、タッチライン際で仲間たちと喜びを大爆発させた。

 元々SHなどアタッカーのプレーヤー。ヘディングの強さと運動量が魅力の高井は新チームへ移行したタイミングで右SBへ転向した。「前に行きたい気持ちは強いです」と語るDFはこの日、後半34分にもペナルティーアークからの右足シュートでPKを誘発している。

 このシュートで足を攣らせていたが、直後に「決めたい」の思いを込めて同点ゴール。PK戦でも3人目のキッカーとして登場して左隅にシュートを決めた。それでも、勝利には結びつかず、「ボクがヒーローになろうと思ったけれど、ちょっとできなかったです」。紙一重の差での準優勝を悔しがった。

 シュートに加えて守備面でも貢献したSBの目標は昨年、主将を務めたSB朝長舜希(3年)だ。「(先輩は)めっちゃ賢くて。賢くチームのためになれるようなSBになりたい」。この日の悔しさも力に「普段の生活から磨いて」成長し、ゴールや賢さで京都共栄の勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)

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