beacon

[新人戦]左サイドで持ち味発揮。高川学園MF佐藤大斗が中国決勝で2得点を演出

このエントリーをはてなブックマークに追加

前半23分、高川学園高の左SH佐藤大斗(2年=アビスパ福岡U-15出身)がラストパスを通して2点目をアシスト

[3.19 中国高校新人大会決勝 高川学園高 4-1 玉野光南高 Balcom広島]

 中国高校新人大会決勝で2得点を演出。高川学園高の左SH佐藤大斗(2年=アビスパ福岡U-15出身)が、強気のプレーで持ち味を発揮した。

 前半18分、FW山本吟侍(2年)からのパスを受けると、DF2人に挟まれながらも強引に縦を狙ってPKを獲得。「身体をぶつけにいかず、逃げていくプレーを今までならばやっていたんですけれども、きょうは自分自身も気合入っていたし、あそこはボールに行ってやろうという気持ちでPK取れたので良かった」。このPKを山本が決めて先制点となった。

 さらに23分、佐藤は左サイドでDFと入れ替わって一気に縦へ。そして、ラストパスをファーサイドのMF松木汰駈斗(1年)へ通して2つ目のゴールを演出した。「FWの吟侍にマークがついていて、逆サイドがフリーだったので、冷静にプレー出来たと思います」という納得のアシスト。この決勝は、U-17日本高校選抜に合流するエース山本の出場時間が前半の35分間と決まっていた。その中で序盤から飛ばし、持ち味の突破力を発揮するなど3-0で前半を終了。2得点の山本とともに、佐藤の貢献度も大きかった。

 佐藤はアビスパ福岡U-15から「選手権に出たくて」高川学園へ進学。今冬の選手権3回戦・東山高戦でピッチにも立った。これまでは交代出場が多かったが、最終学年となり、先発する機会が増加。周囲とのコンビネーションが高まり、ライン間で受ける動き、鋭い縦突破など多彩な動きをより表現できるようになってきている。

 江本孝監督は活躍を評価した一方、「点取って欲しいです。吟侍がいないのならオレが取るぞ、となって欲しい」とより責任感を持ってプレーすることを求める。チームを勝たせる選手へ。その佐藤は「これから気を抜かず練習や試合に臨んでいきたい。全国の舞台で得点取って注目されるような選手になりたい」と宣言した。MF香川真司(C大阪)やMFジェイドン・サンチョ(マンチェスター・ユナイテッド)のプレー動画を参考にレベルアップするアタッカーが、大舞台で活躍し、注目度を高める。
 
(取材・文 吉田太郎)

TOP