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[新人戦]MF上原颯太主将「自分たちは走り勝つしか無い」。米子北は課題を必ず改善し、プレミア挑戦

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米子北高MF上原颯太主将(新3年=シーガル広島出身)は後半開始から出場し、チームを牽引したが…

[3.19 中国高校新人大会3位決定戦 大社高 3-2 米子北高 Balcom広島]

「米子北の4つの柱であるアプローチ・球際・攻守の切り替え・運動量というところが全く自分も含めてできていなかったので敗因に繋がったと思う。チームとして声が全然出ていなかった」。

 後半残り10分以上を残して同点に追いつき、11人対10人と数的優位の状況。だが、逆に決勝点を許して敗れた。米子北高(鳥取)の新主将、MF上原颯太主将(新3年=シーガル広島出身)は課題について、厳しく指摘。特に上原が求めたのは走ることだ。

「自分たちの学年は去年に比べて全然走れないので今から、この時点から切り替えて走力を上げていきたい」と引き締める。中村真吾監督も「北高らしく走り切らないといけない」とコメント。生命線である走る力を見つめ直し、18年以来となるプレミアリーグWESTの開幕を迎える。

 上原は「(対戦相手は、)自分たちよりも技術も全部上だと思うので、自分たちは走り勝つしか無いと思うので、どんな試合になっても絶対に1点取って、守り切ったりして、絶対に勝ち点3を取りに行きたい。絶対に残留して1年で落とさないようにしたい」と力を込めた。

 この日はU-17日本高校選抜活動中のMF仲田堅信(新3年)と怪我のCB石倉亜連(新3年)が不在。上原、10番FW森田尚人(新3年)も先発を外れ、出場時間の少ない選手も起用されていた。0-1の後半開始から上原と森田が投入され、主導権は米子北へ。「守備のところでは負けないようにしています」という上原は武器であるデュエルで相手を上回るなど、流れを変える一因になっていた。

 また、上原は「自分がプラスになる行動をしていけたらなと思っています」。声でチームを盛り上げ、ゴールシーンでは真っ先にチームメートに駆け寄るなど、良い空気を作ることも心がけているという。小中のリーダー経験者が少ない今年、よりチームのために動き、動けるリーダーにならなければならない。

 主将の経験がないという上原のお手本は、前主将のDF野田徹生(立正大へ進学)だ。ミーティングでもピッチでも先頭に立ってチームを牽引。「去年の徹生くんが一番良い見本だと思うので、チーム内もめちゃ仲良くて、雰囲気が良かったので、そういうチームを自分は目指して同じチームを作っていきたい。(そして、)去年のチームよりは結果を残して勝っていけるようにしたい」。昨年の先輩たちはインターハイで3位に食い込んだが、選手権は2回戦で涙。「走力で相手を圧倒して、そのあとに技術だと思うので、まず自分たちの強みを出していきたい」。目指す姿へ成長し、どの試合でも米子北らしさを出し切る。

※学年は新学年

(取材・文 吉田太郎)

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