beacon

[船橋招待]コンバートから3か月弱。台頭中の市立船橋DF宮川瑛光はプレミア勢のFWを封じるCBへ

このエントリーをはてなブックマークに追加

市立船橋高CB宮川瑛光(新3年=FC東京U-15深川出身)は新ポジションで学びながら成長中

[3.25 船橋招待U-18大会 市立船橋高 1-0 東京Vユース グラスポ]

 第28回船橋招待U-18サッカー大会2日目の25日、市立船橋高(千葉)は静岡学園高(静岡)、東京ヴェルディユース(東京)にいずれも1-0で勝利した。

 堅守・市船は先発候補だったCB西大和(新3年)が負傷離脱中。その中で、1月にFWからCBへコンバートされたDF宮川瑛光(新3年=FC東京U-15深川出身)が最終ラインで台頭してきている。

 静岡学園戦はフル出場し、FKからのヘッドで決勝点をアシスト。また、交代出場した東京Vユース戦は大型FW白井亮丞(新3年)ら相手の強力アタッカー陣に苦しめられながらもゴールを守り抜いた。

 本人は守備対応の面など全く納得をしていない。それでも、「CBは楽しいです。背後一発で変えれた時とか、相手との1対1とかシュートブロックできた時とか楽しいです」という宮川は、登録179cmのサイズを活かしてルーズボールをクリアするなど、特長も出して堅守に貢献している。

 FC東京U-15深川には中盤の選手として加入。中学2年時の途中にFWへ転向し、市立船橋にもFWとして進学した。「4年間やってきて、ずっと上手くいっていないなという感覚がありました。キープしきれないとか、得点力に欠ける。FWとして必要な部分が足りていなかった」。壁に当たっていたというFWは今年1月のニューバランスカップの試合で突如、先発CBとして名を呼ばれ、そこから経験の無かったポジションでの挑戦を続けている。

 パートナーのCB五来凌空(新3年)には「すごく助けられている」と感謝。ラインの上げ下げやビルドアップの際に見るべきところを学び、「初めてやった1月よりも自分でも判断ができてきている」と成長も実感している。

 波多秀吾監督が「器用さがある」と評価する宮川は、まずプレミアリーグで活躍できるレベルへ自分を引き上げることを目指している。「プレミアのFWと言ったら日本を代表するFWの人たちなので、その人たちと対等に渡り合ったり、その人たちを抑えられるCBになりたいなと思います」。ポジションを守り続け、プレミアリーグで“古巣”FC東京U-18などの強力FWたちを封じて白星に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)

TOP