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選手、監督でナビスコ杯制覇、初の快挙にジョルジーニョ「自分は恵まれた人間」

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[11.3 ナビスコ杯決勝 清水1-2(延長)鹿島 国立]

 鹿島アントラーズのジョルジーニョ監督が選手、監督の両方でナビスコ杯のタイトルを獲得する史上初の快挙を達成した。リーグ戦では残留争いに巻き込まれるなど苦難のシーズンとなった就任1年目。それでも、クラブに6シーズン連続となるタイトルをもたらした。

「選手におめでとうと伝えたい。どんなに苦しい状況でもあきらめずに努力し続けた成果を示すことができたと思う」。試合後の記者会見。史上初となるJリーグ3連覇を成し遂げるなど07年から5シーズン指揮を執ったオリヴェイラ前監督の後を継いだ指揮官は第一声で選手を称えた。

「現役で(タイトルを)獲り、監督としても獲ることがきでた。世の中ではなかなかそうしたチャンスをもらえない。その中でチャンスをもらえたということは、自分は恵まれた人間なのではないかと思う」

 史上初となる快挙も謙虚に喜ぶジョルジーニョ監督は「今日勝ったからと言って、すべてが終わったわけではない。リーグ戦も残っているし、天皇杯もある」と視線を前に向ける。「他の大会でも、現役時代にプラスして監督としても優勝した人がいるのかどうかは分からないが、それを目指していきたい。ただ、僕の目的意識より、選手の目的意識が大事。その働きかけをしていきたい」。残されたリーグ戦での巻き返し、そして天皇杯との2冠へ。常勝軍団の指揮官として、一つのタイトルで満足するつもりはない。

(取材・文 西山紘平)

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