beacon

[MOM193]専修大MF河津良一(2年)_大一番で決めた大学初ゴール

このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年度第36回総理大臣杯全日本大学トーナメント
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.10 総理大臣杯2回戦 関西大1-2専修大 金鳥スタ]

 関西大のJ注目MF田中裕人が「失点はボクのマーク。絶対に離してはいけなかった」と悔しさを露わにしていたが、専修大は交代出場の2年生MFが大仕事をしてのけた。MF河津良一(2年=作陽高)は1-0とリードした後半34分からピッチへ。チームは後半ロスタイムに追いつかれて延長戦へ持ち込まれたが、河津は延長後半終了間際の10分にMF下田北斗(3年=大清水高)の左CKを頭でゴールへ突き刺して決勝ゴールを奪った。

 これが大学での公式戦初ゴール。関西王者の関西大との大一番で延長終了間際に奪ったゴールでチームを救ったが、本人はチームの勝利に貢献できたことを何よりも喜んでいた。岡山・作陽高時代から注目を集めてきた河津は、先輩たちの力で1月の大学選手権を制し、新しい代のチームがスタートした今季、前主将のMF庄司悦大(現町田)に代わる存在として期待をされていた。

 だが、昨年右ひざを負傷し、半年以上も離脱していたMFはなかなかコンディションが整わず。試合で思うようなパフォーマンスをすることができていなかった。「もどかしいと思っていても変えられない自分がいた」と振り返る。だが「できることをやろう」と迷いを振り払って地道に努力してきたことが、地元・大阪で早くも成果に結びついた。

 個人で局面を打開できるような選手ではない。それでも丁寧なパスでチームのリズムをつくり、チームを引き締めることもできる存在。優勝候補同士の大一番でヒーローとなったMFは「いいきっかけにしたい。ただ積み重ねが大事。これで優勝した訳じゃない。あと3つ。まず次の中京戦に勝たないといけない」と準々決勝の中京大戦へ早くも意識を切り替えていた。 

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
【特設ページ】第36回総理大臣杯

TOP