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[MOM222]筑波大FW吉川修平(1年)_展開変えた1年生が大学L初ゴール

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.13 関東大学リーグ1部第2節 筑波大1-1流通経済大 味フィ西]

 停滞した展開を1年生FWが変えた。筑波大は0-0の後半12分にFW吉川修平(1年=柏U-18)を投入。右FWに配置された吉川はチームの攻撃にサイドからのドリブルでの切り崩しとスピードを加えた。そして21分、左中間でボールを持った全日本大学選抜MF上村岬(ジュビロ磐田内定)の絶妙なループパスに逆サイドから走りこむと、頭で大学リーグ初ゴールを押し込んだ。

 鹿島アントラーズ加入を決めた全日本大学選抜FW赤崎秀平が「前へ入っていくいい特長がある」という吉川投入。彼が攻撃にアクセントを加えたことをエースストライカーも認めていた。両チームともに「(きょうは)合格点の選手はいないですね」と厳しい中、吉川は短い出場時間で大仕事をしてのけた。その吉川は「途中出場なんで、チームのアクセントになるために自分は投入されたと思っている。決められて良かった」。

 柏U-18時代には日本クラブユース選手権優勝に貢献。圧倒的なポゼッションでライバルたちを撃破したチームは天皇杯でも初戦突破し、柏のトップチームと対戦した。その“黄金世代”は5人がプロ入りを果たしたが、右サイドで存在感を放っていた吉川は大学進学を決めた。「あれだけ上がったら自分も上がりたいという悔しい気持ちはあったんですけど、でも切り替えて、大学サッカーで活躍して、もう1回レイソルなりプロでやりたいと思っています」と意気込む。

 そして「筑波もレイソルユースの時と同じような技術の高い選手が多い。自分はそういう選手が持った時に背後へ抜けだしたり、周りの選手を活かす動きが得意だと思っている。あとは自分で持って行って最後決めるところがまだまだ足りないので伸ばしていきたい」と成長を誓った。今年の目標は高校時代に続く日本一。「コンスタントに試合に出て、スタメン取れればスタメンを取って、日本一に貢献していきたいです」。スピードとテクニックを兼ね備えた期待のルーキーが今後もチームに活力を加える。 

(取材・文 吉田太郎)
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