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[MOM253]関西学院大MF小林成豪(2年)_チームを勝利へ導く先制弾

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.22 関西学生リーグ後期第1節 関西学院大2-0京都産業大 山城総合運動公園太陽が丘陸上競技場]

 相手に押し込まれる中で、関西学院大に貴重な先制点をもたらしたのは1トップで出場したU-19日本代表MF小林成豪(2年=神戸U-18)。「1トップは2回目だったので、とりあえず裏に抜けることを考えた」という言葉通り、京産大が前がかりになっていたところを見逃さず裏へ走り抜け、MF関晧平(4年=G大阪ユース)のスルーパスを冷静に流し込んだ。

 リーグ戦では今季3点目となるゴール。前期はボランチでの出場が多かった小林だが「前で自由にやる方が好きです」と本人も認めるように、前線でのプレーを得意とする。また、天皇杯予選や同本大会では自らドリブルで仕掛けて得点をあげたように、鋭いドリブルも持ち味だ。ただ、小林自身は「自分でガツガツ仕掛けるのはあまり好きじゃない。周りを使ったり、使いながらドリブルしたり、っていう駆け引きが自分の特長だと思っている」と話す。成山一郎監督は「いつもボールを持った時によくやってくれる。チームメイトにも一番信頼されていると思う」と評価。2年生ながらチームにとって欠かせない存在だ。

 8月にはU-19日本代表に選出され、スペインで開催されたアルクディア国際ユースサッカートーナメントに参加。「みんな意識が全然違った。良い雰囲気で1週間出来たのは良い経験になった」と代表メンバーから刺激を受けたが、一方で「ついていくのに精いっぱいで自分の特徴をあまり出せなかったから悔しい」と悔しさをのぞかせた。また、代表と日程が重なったために、総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントには出場出来なかった。「めっちゃ悔しい。ビデオとか見ていたら、みんなすごく一体感が出てて…」と残念がった。

 リーグ戦も折り返しに入り、これからはインカレ出場権をかけ、負けられない試合が続く。今後の目標として「毎試合得点を取りたい。でも多分無理なので、チャンスメークして多く得点に絡めるようにしたい」とゴールへの強い意識を見せた。ただ、この日は1トップを務めたが、本来の1トップは得点ランキング首位のFW呉屋大翔(2年=流通経済大柏高)。「今は自分が1トップをやっているけど、呉屋はいつも1トップをやっているのですごいなと思った」と1年時から共に試合に出場し、切磋琢磨してきた仲間を称賛しつつも、「関学は呉屋しか点決めないみたいなことを言われるのは悔しいので、ひっそりゴールを狙いたい」と控えめに抱負を語った。特長だと話す周囲との駆け引きやドリブルを武器に、関学に勝利をもたらす。

(取材・文 北野裕子)
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