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[MOM258]関西学院大MF関晧平(4年)_攻撃陣を牽引するレフティー

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.6 関西学生リーグ1部第14節 関西学院大2-0関西大 新庄第一県民運動場]

 現在リーグ3位とインカレ出場圏内をキープしている関西学院大。リーグ総得点数2位の攻撃力を誇るチームを牽引するのはMF関晧平(4年=G大阪ユース)。ボランチとして中盤の底から正確な長短のパスを繰り出し、得点の起点となる。この日のゲームでも、MF小林成豪(2年=神戸U-18)が倒され、PKを獲得したシーンは関が正確なロングパスを小林に入れたところから生まれた。

自身の持ち味を「パスが得意。左足のパスにはこだわっている」と話すレフティ。前線には得点ランキング首位のFW呉屋大翔(2年=流通経済大柏高)を始めとする多彩な攻撃陣がおり「パスを出したらしっかり結果に応えてくれるので、出し手としてはやりがいがある。頼もしいですね」と笑顔で話す。試合中は攻撃面のみならず、ゲームキャプテンとしてチームをまとめる関は今季ここまで2試合を除き、全試合フル出場。2ゴール6アシストと結果も残しており、関学大の軸として欠かせない存在だ。

 チームには下級生が多いだけに「下級生が多いので、しっかり良い声も厳しい声もかけて、みんながやりやすい雰囲気を作ることが大事だと思う」と4年生としての責任感をのぞかせる。「最近は後輩がちょっと生意気なので。まあそれくらいが良いかな」と苦笑しながらも「ぬるい雰囲気ではなく、締まってる」とチーム内の雰囲気の良さを伺わせた。対戦した関西大DF都並優太(4年=東京Vユース)も「相手は1つにまとまってる感じがあった。今年は例年より難しい相手になってるかな」と関学大のまとまりについて言及している。

 リーグ戦は残り8試合。関学大が目指すところは「自分たちは優勝を狙っている」と話すように、リーグ優勝とインカレ出場だ。夏の総理大臣杯全日本大学トーナメントでは、準々決勝でPK戦の末、福岡大に惜敗。「ああいう負け方をして、晴らすのは全国しかないと思う」と全国へかける思いは強い。残り数試合に向け「しんどい時とかきつい時に自分が中心となって改善できる力はまだまだないと思うので。そういうところをあと少しですけど、身に着けていきたい」と意気込む。「自分云々より、関学サッカー部に対してしっかり恩返しできるように」。その思いを胸に、チームを更なる高みへ導く。

(取材・文 北野裕子)
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