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[MOM272]中京大FW畑直樹(4年)_背番号4のFWが2得点…畑直樹、ただいま覚醒中

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[12.15 大学選手権1回戦 中京大3-0仙台大 BMWス]

 『ただいま覚醒中』。大会パンフレットの中京大FW畑直樹(4年=清水ユース)の紹介欄に書かれた言葉だ。しかし最終学年となった今季序盤は途中出場が多く、なかなか思うような活躍が出来なかった。だが後期はスタメンに定着すると、東海サッカーリーグでベストイレブンに輝くまでに成長した。この日も2得点。リーグ戦終盤の大事な試合で得点できなかったことを課題に挙げるなど畑に対して厳しい朝倉吉彦監督も「きょうに関しては良かった」とエースの覚醒を認めるほどだ。

 監督からは期待を込めて背番号4が与えられている。攻撃的プレーヤーでは珍しい背番号だが、連想するのは日本代表MF本田圭佑か。しかし畑は「目標? (清水ユース時代の同期の)鍋田亜人夢です」と茶目っ気たっぷりに答える。ただ「個人的にもそういう(本田のような選手になれという)ことかなと思ってやっています」と監督の期待は分かっているつもりだ。 

 先制点を挙げた直後はすぐさまベンチに向かい、控えメンバーの輪の中に飛び込んだ。今季序盤、同じ控えとして試合に臨んでいただけに誰よりも試合に出ることの出来ない選手を思う気持ちは強い。「みんな仲良いんで」。ベンチ入りメンバーだけでなく、スタンドで応援する部員からも選手らに大声で“イジリ”が入るなど、チーム内の雰囲気の良さが伺えた。

 次戦は夏に敗れている因縁の相手、鹿屋体育大。「夏は相手が強かったというより、中京が点が取れなかったという印象。ウチも基本的に個の能力では負けていないと思う。守備からしっかりやって、カウンターという攻撃が出せればいい」。更なる覚醒を見せた背番号4が次なる敵、九州王者を切り裂く。

(取材・文 児玉幸洋)

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