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[CL]メッシ負傷交代…バルサは土壇場の失点でパリSGとドロー

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 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は2日、準々決勝第1戦を行い、バルセロナ(スペイン)は敵地でパリSG(フランス)と2-2で引き分けた。前半38分にFWリオネル・メッシのゴールで先制したバルセロナだが、メッシがハーフタイムに負傷交代。パリSGは後半34分にFWズラタン・イブラヒモビッチが同点ゴールを決めると、後半44分にはMFシャビ・エルナンデスのPKで勝ち越しを許したが、後半ロスタイムにMFブレズ・マトゥイディのゴールで追いついた。第2戦は10日にバルセロナのホームで行われる。

 ホームで第1戦を迎えたパリSGは先発にMFデイビッド・ベッカムを起用した。ベッカムの欧州CL出場はミラン時代の10年3月10日のマンチェスター・U戦以来、約3年1か月ぶり。ボランチの位置に入り、運動量豊富に攻守をつないだ。一方のバルセロナはティト・ビラノバ監督が約2か月ぶりにベンチ入り。指揮官が久々にベンチから指揮を執った。

 立ち上がりはパリSGのペースだった。前半5分、MFハビエル・パストーレからのラストパスを受けたFWエゼキエル・ラベッシが切り返しからシュートを狙うと、カバーに入ったMFセルヒオ・ブスケツがカットしたボールがポストを直撃。あわやオウンゴールという場面だった。

 前半13分、ベッカムの右CKにDFアレックスがヘディングで合わせると、同15分にはパストーレが右足ミドルを狙う。同19分の直接FKの場面ではイブラヒモビッチが強烈なグラウンダーのシュート。これはGKビクトル・バルデスの好守に阻まれたが、同26分にもカウンターからFWルーカスがドリブルで駆け上がり、イブラヒモビッチがシュートを狙うなど立て続けにチャンスをつくった。

 狙いどおりのサッカーを展開するパリSGに対し、バルセロナはなかなかいい形でフィニッシュまで持ち込めない。それでも前半38分、ワンチャンスを生かして先制に成功した。左CKのセカンドボールを拾ったDFダニエウ・アウベスが右足のアウトサイドでゴール前に絶妙な浮き球のパス。これに反応したメッシが左足ダイレクトでゴールに流し込んだ。

 エースの一撃でアウェーゴールを奪ったバルセロナだが、思わぬアクシデントが襲う。前半44分、メッシが右太腿裏に違和感を訴え、プレーを止める。そのままピッチに残ったが、タッチライン際に張ったまま、ほとんどプレーに関与せず、そのままハーフタイムを迎えた。

 結局、バルセロナは後半開始からメッシに代えてMFセスク・ファブレガスを投入することになった。リーガ・エスパニョーラでは19試合連続ゴールを記録している背番号10の負傷交代。第2戦を見据えても不安が募るアクシデントとなった。

 メッシ不在で戦うことになったバルセロナだが、後半も変わらぬ高いボールポゼッションを見せる。反撃の糸口をつかみたいパリSGだが、徐々に運動量が落ち始め、ファウルが頻発。後半20分にはMFブレズ・マトゥイディがイエローカードを受け、累積警告のため第2戦の出場停止が決まった。

 パリSGは後半21分にラベッシに代えてFWジェレミ・メネス、同25分にはベッカムに代えてMFマルコ・ベラッティを投入。フレッシュな選手を入れ、局面の打開を図った。後半30分にはバルセロナのDFハビエル・マスチェラーノにイエローカード。マスチェラーノも累積警告で第2戦は出場停止となる。

 後半31分、パストーレに代えてFWケビン・ガメイロを投入し、交代カードを使い切ったパリSG。同32分には右CKのこぼれ球をイブラヒモビッチが狙うが、シュートは至近距離でGKバルデスの好セーブに阻まれた。この決定機は生かせなかったが、ついにパリSGの執念が実る。後半34分、左後方からのFKにDFチアゴ・シウバが合わせ、打点の高いヘディングシュート。左ポストに当たった跳ね返りをイブラヒモビッチが左足で押し込み、ゴールネットを揺らした。

 1-1の同点となり、バルセロナは後半36分、FWダビド・ビジャに代えてFWテージョを投入。アウェーながら最後まで勝ち点3を目指した。すると後半43分、PA内に抜け出したFWアレクシス・サンチェスがGKサルバトーレ・シリグに倒され、PKを獲得。これをシャビが落ち着いてゴール右に決め、2-1と勝ち越した。

 このまま試合終了かと思われたが、後半ロスタイム、パリSGは右サイドからのDFジャレのアーリークロスをイブラヒモビッチが頭で落とし、マトゥイディが左足を振り抜く。これがDFに当たってコースが変わり、ゴールマウスに吸い込まれた。土壇場の同点ゴールで引き分けに持ち込んだパリSG。最後の最後で勝利を逃したバルセロナだが、アウェーゴール2点を奪い、ホームでの第2戦を迎えることになった。


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