beacon

[CL]レワンドフスキの4ゴールでドルトムントがR・マドリーに4-1で先勝

このエントリーをはてなブックマークに追加

[4.24 欧州CL準決勝第1戦 ドルトムント4-1レアル・マドリー]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は24日、準決勝第1戦を行い、ドルトムント(ドイツ)がホームでレアル・マドリー(スペイン)と対戦し、4-1で勝利した。前日にバルセロナ(スペイン)に4-0で完勝したバイエルン(ドイツ)同様に、ドイツのクラブがホームで先勝した。第2戦はレアル・マドリーのホームで4月30日に行われる。

 昨季のブンデスリーガ王者ドルトムントは、来季バイエルンへの移籍が発表されたMFマリオ・ゲッツェをトップ下でスタメン起用した。最終ラインにはケガから復帰したDFマッツ・フンメルスも起用された。一方、DFアルバロ・アルベロアが出場停止、DFマルセロが故障のレアル・マドリーは、最終ラインを右からDFセルヒオ・ラモス、DFラファエル・バラン、DFペペ、DFファビオ・コエントランという並びでこの試合に臨んだ。中盤にはMFルカ・モドリッチを起用し、1トップにはFWゴンサロ・イグアインを置いた。

 立ち上がりからホームのドルトムントが攻勢に出る。高い位置からプレッシングを掛け、ボールを奪っては得意の速攻に持ち込んだ。最初の決定機は前半7分。MFマルコ・ロイスがドリブルで仕掛けて、シュートを放つ。これはGKディエゴ・ゴディンに防がれたが、こぼれ球をレワンドフスキが拾って再びシュートしたが、これもDFにブロックされて得点にはつながらなかった。

 直後の8分には、早くも先制点を挙げる。中盤でボールを奪ったドルトムントは、素早いパス交換から、ボールを左サイドに展開する。トップ下のゲッツェが個々でボールを受けて、ゴール前にクロスを入れると、ゴール前でDFペペのマークを外したレワンドフスキがゴール前に飛び込み、右足で合わせてゴールネットを揺らした。

 ドルトムントの素早いプレスに、思うようにボールを運べないレアル・マドリーは、やはり、この男が流れを変える。前半27分、FKのチャンスを得ると、C・ロナウドが強烈なシュートを枠内に飛ばす。これはGKロマン・バイデンフェラーに防がれたが、このプレーを皮切りに、徐々にレアル・マドリーもボールを回し始める。

 前半42分には追加点を狙うドルトムントのロイスが、PA内にドリブルでボールを持ち込む。バランに仕掛けて行ったロイスが倒れたが、ファウルは認められない。その直後だった。DFマッツ・フンメルスのバックパスが弱くなると、FWゴンサロ・イグアインがボールを奪い取り、中央へ折り返す。そこに走り込んだC・ロナウドが、欧州CL通算50ゴール目となる一撃を右足で叩き込み、試合を振り出しに戻した。

 後半も立ち上がりに、レワンドフスキが試合を動かす。後半5分、レアル・マドリー最終ラインの裏でロイスからのシュート性のパスを受けたレワンドフスキが、見事なボールコントロールで前を向き、冷静にディエゴ・ロペスの守るゴールを右足で破った。

 ドルトムントの勢いは止まらない。2点目から5分後、DFマルセル・シュメルツァーがPA外からシュートを打つと、DFに当たったボールがレワンドフスキにころがる。PA内で絶妙なボールさばきを見せたレワンドフスキが、強烈なシュートを右足でゴール右上に叩き込み、ハットトリックを達成。リードを2点に広げている。

 攻撃をうまく構築できないレアル・マドリーも、後半12分にPA外からモドリッチがシュートするが、GKバイデンフェラーに抑えられた。試合の流れは変わらずに、同17分にはMFイルカイ・ギュンドアンのシュートがレアル・マドリーゴールを強襲する。これは間一髪GKディエゴ・ロペスが枠外へと弾き出した。

 後半21分、PA内にボールを運んだドルトムントは、ロイスがMFシャビ・アロンソに倒される。PKを得ると、レワンドフスキがゴール中央に思い切り蹴り鋳込み、レアル・マドリーから4ゴール目を挙げた。

 3点ビハインドとなったレアル・マドリーは、ジョゼ・モウリーニョ監督が動く。イグアイン、モドリッチを下げて、MFアンヘル・ディ・マリア、FWカリム・ベンゼマを同時に起用し、4-2-3-1からベンゼマとC・ロナウドが2トップを組む4-4-2に布陣を変更した。

 前に圧力を強めていくレアル・マドリーに対して、ドルトムントも隙をうかがう。34分にはPA外からレワンドフスキがシュートするが、GKディエゴ・ロペスに阻まれた。直後にレアル・マドリーはシャビ・アロンソに代えて、MFカカを起用して交代枠を使い切った。同37分にはドルトムントも守備固めに入り、MFブラスチコフスキとDFピシュチュクを下げ、MFセバスティアン・ケールとMFケビン・グロスクロイツをピッチに送り出した。

 後半44分にはレアル・マドリーにも2点目を挙げるチャンスを得る。しかし、PA内に飛び出したC・ロナウドのシュートは、鋭い飛び出しを見せたバイデンフェラーが体を張って、ブロックした。ロスタイムにドルトムントのユルゲン・クロップ監督は、ギュンドガンを下げて、FWユリアン・シーバーを投入し、こちらも交代枠を使い切った。

 4分間のロスタイムの中で、レアル・マドリーはバランがボレーシュートを放つなど、チャンスをつくったが、2つ目のアウェーゴールを挙げることはできなかった。結局、4-1でドルトムントが勝利し、決勝進出へ大きな1勝を挙げている。

▼関連リンク
欧州CL12-13特集

TOP