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[日本クラブユース選手権(U-18)]京都U-18を逆転!横浜FMユースが決勝進出!

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[8.3 日本クラブユース選手権(U-18)大会準決勝 京都U-18 2-3横浜FMユース]

 夏のクラブユース王者を決める「第36回日本クラブユース選手権(U-18)大会」は3日に三ツ沢公園陸上競技場で準決勝を行い、第1試合は横浜F・マリノスユース(関東3)が3-2で京都サンガF.C.U-18(関西2)を下した。

 試合は、前半9分に横浜FMが先制。左サイドからドリブルでカットインしたFW伊東海征が左足のシュートを突き刺した。しかし、京都がショートパスをつないで高い位置まで攻め上がると、ドリブル攻撃に横浜FMの守備陣は立ち尽くした。京都は22分にMF三浦一星、27分にMF清水航輔がドリブルシュートを決めて逆転した。しかし、後半に入ると運動量で勝った横浜FMが逆襲。624分に伊東が右からのクロスを右足でたたき込んで同点に追いつくと、試合終了間際の89分にMF田中智也の右CKからDF岩壁裕也がヘディングシュートを合わせて決勝点を奪った。

 横浜FMの松橋力蔵監督は「パッと一つになったときには、これだけの力が出るんだな、すごい物だなと思う。この大会が近付くにつれて『ここだけは取る!』という感じがあった。個々の姿勢が変わって来たのを感じていた」と大会を通じてチーム力が高まっている手ごたえを話し、翌日に控えた決勝戦に向けて「もう少しマイボールの時間を増やしたい。無理に狙い過ぎると、ミスをしたときにアクションを起こしていた選手が全部置いていかれる。今日も気負っているように感じたし、ハーフタイムにはもう少しリラックスしようと話した」と精度の向上を課題に挙げた。

 横浜FMは今季、プリンスリーグ関東1部では市立船橋高(千葉)に0-4で大敗を喫するスタートで苦しんでおり、現在も10チーム中6位。決して順風満帆なシーズンではないが、指揮官が「(チームを始動した)2月と比べると、この出来は考えられない」と評する変ぼうを遂げている。この夏の大化けは本物か。タイトルを争う決勝戦で真価が問われる。

(取材・文 平野貴也)

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