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[MOM624]柏U-18FW吉川修平(3年)_会場沸かせた右サイドの仕事人

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.3 日本クラブユース選手権(U-18)大会準決勝 広島ユース1-4柏U-18]

 右サイドの仕事人が会場を沸かせた。柏レイソルU-18の吉川修平はFW登録だが、右サイドMFで先発。前半は、ポジショニングの巧みなインサイドハーフの小林祐介とのコンビネーションプレーでサンフレッチェ広島ユースの左サイドを蹂躙した。

 相手GKのミスを誘って先制点を呼び込む鋭いクロスを送り込み、41分には小林とのワンツーから低いクロスで追加点をアシスト。後半に入ると試合のペースは広島に奪われたが、相手のプレスが緩んだと見るやすかさず切れ込むドリブルは、仕掛ける度に観客の興味をひいた。また、相手GKにスライディングでプレッシャーをかけ、クリアをブロックするなど守備面でも勝利に貢献した。

 柏U-18の下平隆宏監督も「彼はスピードがあって、ドリブルが得意。最近は細かいスペースを見つけて仕掛けることができている。チームでポゼッションをする中で、アクセントになっている存在。小林とのコンビネーションはいつもやっているし、あうんの呼吸でできている」と信頼を置く存在だ。ユース年代において「無冠の帝王」という決してありがたくない称号を持つ柏U-18は、翌4日の決勝戦で横浜F・マリノスユースとタイトルを争う。広島守備網を切り裂いた右の変速ギアが再び輝き、悲願のタイトルを呼び込む可能性は無視できない。

(取材・文 平野貴也)

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