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[MOM221]専修大FW仲川輝人(3年)_「もう1ランク上へ」期待の逸材が2G1A

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.6 関東大学リーグ1部第1節 専修大6-2桐蔭横浜大 味フィ西]

「20から21(歳)になるこの時期にグンと来れる選手はこれから先また伸びてプロへ行けたりすると思う。そこに北爪(健吾)も仲川も入ってきている」。専修大の源平貴久監督は2得点1アシストの活躍で開幕戦を終えた10番FW仲川輝人(3年=川崎F U-18)について讃えた。そして抜群のスピードとキレで相手DF陣を翻弄した逸材を「また、もう1ランク上に行くんじゃないかなと思います」と期待した。

 スーパールーキーと呼ばれた1年生時は関東1部リーグと全日本大学選手権の2冠に貢献し、2年生で早くも10番を背負った昨年も12得点11アシストと大車輪の活躍でリーグ2連覇へ導いた。周囲からの期待が高まる中、順調に成長してきた仲川は3シーズン目の開幕戦で好スタートを飾った。

 まず0-1の前半23分、敵陣でインターセプトしたFW稲葉修吾のラストパスに反応すると、右中間から右足で同点ゴールを流し込む。さらに3-2の後半17分には囮となる動きをした右SB北爪健吾を上手く活用して前方のDF2人のマークを外すと、右中間からノーステップで逆サイドのゴールネットへねじ込むファインゴール。「1点目は自分の角度で決める自信があった。2点目は健吾が囮になってくれて、シュートコースが開いたのであとはコースへ流しこむだけだった。ああいう形は自主練でやっている。それがきょうの試合で出たのかなと思います」。その他にも右サイドからピンポイントで合わせるラストパスなど、抜群の動きだった。

 開幕前は全日本大学選抜としてドイツ遠征と、韓国で大学日韓定期戦を行なってきた。「相手の前に入る動きだったり、ファーストタッチで前に運んで相手の懐に入って持ち運ぶということはできた」と自身の武器に手応えを感じる部分もあった。また「1年の時から2年にかけて守備という意識が自分は少なかったんですけど、守備の意識付けというのはチームでも大学選抜でもやっています。それをやりつつ、攻撃する体力だったり、走力が自分にとって大切かなと思っている」と課題を分析し、よりチームに貢献するために高めてきている。

 全日本大学選抜の海外遠征直後はコンディションが整っていなかったというが、最終調整をしっかりと決めて、Jクラブのスカウト陣が見守る中で2得点。指揮官も「もう1ランク上」と期待する今季はどのような成績、インパクトを残してシーズンを終えるのか。「(自分自身にタイトルというプレッシャーを)ちょっとはかけていますけど、チームの勝利が大前提なので、その中で決めていければと思う」。得点王とリーグタイトルの「ダブル」を果たして、新たな目標をクリアする。

[写真]前半23分、専修大FW仲川が右足で同点ゴール

(取材・文 吉田太郎)
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