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出場から7分でゴール、工藤「自分にプレッシャーをかけていた」

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[9.6 キリンチャレンジ杯 日本3-0グアテマラ 長居]

 出場からわずか7分後だった。1-0の後半17分から途中出場したFW工藤壮人(柏)が同24分に追加点。FW香川真司の折り返しにニアサイドへ飛び込むと、左足で角度を変え、体ごと押し込んだ。

 デビュー戦ゴールを決めた7月21日の東アジア杯・中国戦(3-3)以来、国際Aマッチ2得点目。泥臭い追加点に「きれいなゴールではなくても、1点は1点」と胸を張り、「(香川)真司くんがいいボール、決めるだけのボールを送ってくれた。感謝したい」と、アシストの香川に感謝した。

 8月14日のウルグアイ戦(2-4)は招集されながらも出番がなく、海外組にまじってプレーするのはこの日が初めてだった。「ベンチに座りに来たわけじゃない。ポジションがポジションだから、出たときには絶対にゴールを取る気持ちでやっていた。自分にプレッシャーをかけていたし、結果が出たのはよかった」。そう喜びながらも満足することはなかった。

「自分は試合に出ながら勉強する身。他のプレーの精度も上げていかないといけない。自分のプレースタイルをすべての選手に分かってもらえるように明日からアピールしたい」。日本代表に生き残るための競争は続く。「相手がどこであれ、自分に何ができるかを見せたかった。一番求められているゴールという結果を出せたのはよかった」。代表定着への一歩となるゴールが、2列目の熾烈なポジション争いに挑む“宣戦布告弾”だ。

(取材・文 西山紘平)

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