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加入後、初スタメンのF東京FWエジミウソン「ゴールは近づいている」

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[8.8 ナ杯準々決勝第2戦 F東京2-0仙台 味スタ]
※2試合合計4-2でF東京が勝利

 約1年半、中東で満足のいく出場機会を得られていなかったFC東京のFWエジミウソン。ナビスコ杯・準決勝第2戦のベガルタ仙台戦は、F東京に加入後、初めてスタメン出場した一戦となった。ポポヴィッチ|ランコ・ポポヴィッチ監督も「実戦でどれだけできるかを確認したい」と試合前に語っていたが、自身のコンディションが上向いていること、そして周囲との連係も高まっていることを印象付けるプレーを見せた。

 エジミウソンは「今日は個人的に初先発ということで、チームに貢献したいと思っていました」と特別な思いで試合に臨んでいたことを明かすが、大切なのはチームが勝ったことだという。

「チーム全員でつかんだ勝利です。私も含めて、みんながよく走り、戦った結果、勝利ができたと思っています。今日はチームの力をサポーターのみなさんに見せて、勝利を届けることができたと思いますし、準決勝に進めたことが何より価値のあることだと思っています」

 実際に得点を挙げることはできなかったが、前線で懐の深いボールキープを見せるなど、存在感を見せた。攻撃面だけでなく、守備でも相手のセットプレーをゴール前で跳ね返し、前線からも執拗なチェイシングを見せるなど、チームに求められる役割をしっかりこなしていた。

「日本ではもう3チーム目になりますからね。各チーム、戦術は異なっていますが、基本的にFWに求められることは変わりません。あとは自分のコンディションを更に良くしていけばいいと思います」

 その「求められること」がゴールであることも強く感じ取っている。加入後、まだ公式戦では得点がないエジミウソンだが、確かな手応えをつかんでいる。

「ゴールは近づいている感じがしますね。ゴールは自然に生まれるものです。決めたいと思っても決められるものではないので、今のプレーを繰り返すことでしょう。もちろん、私が決めたゴールで勝つことができれば、それが最高にうれしいですが、一番大事なのはチームが勝つことです」

 11日は柏とのリーグ戦が控えている。「私たちに相応しい順位に行けるように、必ず勝利したいと思います」と、エジミウソンは意気込みを語った。

(取材・文 河合拓)

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