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完敗を認める仙台 MF梁勇基「自分たちの対応力がなかった」

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[8.8 ナ杯準々決勝第2戦 F東京2-0仙台 味スタ]

 ホームで戦った第1戦でベガルタ仙台は、0-2という状況から同点に追い付き、準決勝進出への望みを残した。しかし、敵地で戦ったFC東京との第2戦では後半36分、さらに試合終了間際のロスタイムにも失点を喫し、0-2で敗れた。悲願のベスト4進出は、来季以降に持ち越しとなった。

 試合を終えてMF梁勇基は「試合内容は全然よくなかった。なかなかボールも落ち着かなかったし、攻撃の形も少なかった。守備もうまく連動できなかった時間の方が長かったと思います」と唇を噛んだ。

 実際、この日の仙台は、なかなか中盤でボールをつなぐことができず、最終ラインからのロングボールが多くなった。「もっと中盤が受けて、ボールを落ち浮かせてパスを回してっていうことが良い時はできているのですが、今日は起点という起点もなかったし、チームとして落ち着きどころがなかったと思います」とパス回しが上手くいかなかった要因を説明した。

 仙台の選手の中には「あのピッチはプロの使うピッチじゃない」と、芝の剥げていた味の素スタジアムのピッチを批判する選手もいた。梁も「下も思ったより悪かった」と影響があったことは認めつつも、そのピッチに対応できなかった自分たちが悪いと反省した。

「それに対応してやろうという話はしていましたが、うまくできなかったので。自分たちの対応力がないのかなと思います」

 ここまでリーグ戦とナビスコ杯を並行して戦う、ハードなスケジュールの中で連戦をこなしてきた。ベスト4進出を目指して戦ったナビスコ杯で負けてしまったことを、ポジティブに捉えるしかない、と梁は言う。

「もうナビスコは終わってしまったので、リーグに集中するしかありません。リーグでこの負けを取り戻せるように。札幌戦がすぐにあるので、しっかりと結果を出せるように頑張りたいと思います」と、チームの司令塔は、リーグ戦に気持ちを切り替えた。

(取材・文 河合拓)

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