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[大学MOM_6]流通経済大MF柳明基(4年)_定位置死守へ1得点1アシスト

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[大学マン・オブ・ザ・マッチ]

[4.23 関東大学サッカー1部第3節 流通経済大 2-1 神奈川大 三ツ沢陸上]

 前節・慶應義塾大戦(4月17日)に続き、流通経済大で最も安定していたのはこの試合でもボランチのMF柳明基(4年=横浜FMユース)だった。U-20日本代表との練習試合を2日前に行ったばかりで疲れがあったか、全体的に調子が上がらなかった流経大だったが、中野雄二監督も大平正軌コーチもマン・オブ・ザ・マッチに名を挙げたのは誰より安定したプレーを見せた柳だった。
 「自分的には立ち上がりが良くなかった」という柳は「1対1の対応をしっかりしないとまずいと思った」と気合を入れ直して、まずはDF面でスピードのある神奈川大攻撃陣の中央突破を阻む。チーム全体の動きが重く「苦しかった」前半を柳中心に何とか乗り切ると後半開始早々、その高い得点感覚も披露された。
 2分、MF千明聖典(4年=流通経済大柏高)が左アウトサイドに待ち構えるMF宇賀神友弥(4年=浦和ユース)へ展開。「(宇賀神とは)練習後にいつも2人でロングパスなどの居残り練習をしている。(中央にパスが)来ると思った」と柳。中盤から一気に前線へ飛び出すと宇賀神の絶妙なクロスを右足ダイレクトでゴールへと押し込んだ。
 宇賀神との「ホットライン」で決めた開幕戦の東海大戦に続く大学通算2得点目。そして追いつかれて迎えた後半38分には中盤でのターンオーバーで千明の決勝ゴールをお膳立てした。1得点1アシストの活躍で勝利に貢献。大学デビューからまだ3試合だが、自身のプレーは試合を重ねるにつれてよくなってきていることを実感している。それでも「前の試合よりよかったけどもっとミスをなくさないと」。部員180名を越すチームにおいて、大学3年生まで公式戦の出場がなかっただけに「出続けるために好プレーを続けなければならない」というプレッシャーとも戦いながら、また次の試合での勝利を目指す。
 次戦(4月30日)は早稲田大との全勝対決。柳は「やっぱり首位対決は重要。絶対に勝ち点3をとりたい」と言い切った。チームが首位に立つため、そして自身がレギュラーを守るため。柳にとって負けられない試合が続く。

(取材・文 吉田太郎)

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