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[大学MOM27]高知大FW高木恭兵(4年)_110分間走り抜いたエース

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[大学マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.5 全日本大学トーナメント準決勝 高知大 3-2(延長)静岡産業大 長居2]

 鮮やかな先制点だった。「あの1点があったから最後まで戦えた」と野地輝樹監督も、前半34分のFW高木恭兵(4年=今治東高)のゴールに目を細めた。「今年のチームは上背がない分、足元でつないだうえでゴール前で動く。今日は、その自分たちのサッカーで点を取れたのが大きい」と高木。1、2回戦ではスタメン出場をはたすも、後半には交代。本人は「90分間出るというよりは最初から飛ばして、足が動かなくなったら動ける選手に交代というタイプだから」と笑うが、準決勝では延長も含めた110分を戦い抜いて野地監督をも驚かせた。

 2回戦は得点に絡めないどころかシュートを放つことすらできず、「自分的に納得のいかない試合だった」。それでも「こういう大会では自分のプレーのいい悪いに関係なく、全力を出し切らないと勝てない」と思い直し、この試合では何度か足をつらせながらも走り切った。だからこそ決勝では走り負けたくないと思う。「福岡大には個人能力では劣るかもしれない。でも相手より走ることを心がけて、なりふりかまわず勝ちに行きたい」。

(取材・文 飯嶋玲子)
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