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2トップへの変更が奏功、リズム変えた小松はそれでも「点を取りたかった」

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[5.24 ACL決勝トーナメント1回戦 G大阪0-1C大阪 万博]

 スーパーサブが流れを変えた。セレッソ大阪は0-0の後半開始からFW小松塁とMF中後雅喜を投入。4-2-3-1から小松とFWホドリゴ・ピンパォンが2トップを組む4-4-2にシステムを変更した。

 これが奏功した。空中戦で主導権を握る小松が前線で体を張り、攻撃にリズムを生んだ。MF清武弘嗣が「(小松)塁さんにボールが入るようになって後半はうまくいった」と言えば、DF上本大海も「後半は塁が入ったことで前に高さができて、ガンバの中盤にスペースが空いた。そこでマルちゃん(マルチネス)とか(キム・)ボギョン、キヨ(清武)が流動的に動いて、いろんな攻撃パターンが出た」と指摘する。

 前半はボランチだったMFキム・ボギョンが2列目の右サイドに出たことで、右SBのDF高橋大輔が攻撃参加する回数も増えた。「ボギョンが起点をつくり始めてくれて、ボギョンが持ったら自分が追い越す動きを繰り返した。その中の1本をうまく決められた」と高橋大。後半43分の劇的な決勝点は、まさに2人の連係から生まれた。

 小松は「リーグ戦は結果が出ていなかったけど、このACLは日本勢同士だし、ダービーだし、絶対に勝とうという雰囲気を試合前からあった。開幕戦も負けているし、気持ちは強かった」と力を込める。「自分が入って、結果として勝てたのはよかったけど、自分に求められているのはゴール。ノーゴールは課題だし、個人的には点を取りたかった」。劇的勝利にも満足することはなかったが、流れを変え、チームに歴史的1勝をもたらしたのは、間違いなく191cmの長身FWだった。

[写真]後半から投入された小松(15番)

(取材・文 西山紘平)

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