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アジア王者奪回ならず…遠藤「自分たちの力が足りなかった」

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[5.24 ACL決勝トーナメント1回戦 G大阪0-1C大阪 万博]

 ピッチに崩れ落ちた。ガンバ大阪の3大会ぶりアジア王者奪回の夢は、またしてもベスト16でついえた。試合後、ピッチ中央に整列した選手たちが相手選手と握手をかわす中、MF宇佐美貴史とDF中澤聡太はピッチに倒れ込んだまま動けなかった。

「あれを自分が決めていれば同点に追い付けた。ああいうところをしっかり決めないといけない」。宇佐美は唇をかんだ。後半43分に先制点を許し、迎えた46分。左サイドを突破したFWアドリアーノの折り返しに宇佐美が合わせたが、シュートは右ポストに嫌われた。遠かった1点。「なかなかボールを保持できなかった。相手の方が攻撃的にサッカーをしていたと思う」。C大阪に主導権を握られる完敗だった。

 日程の影響もあった。G大阪が21日の新潟戦(2-1)から中2日だったのに対し、C大阪は20日の川崎F戦(3-3)から中3日。「言い訳にはできないけど、それもかなりあった。ただ、それでも勝っていかないといけないし、負けは負け。今日はセレッソが勝った。それだけです」と悔しさを押し殺した。

 アジアの頂点だけを目指していた。それが3年連続のベスト16敗退。あらためて一発勝負の怖さを思い知らされた。MF遠藤保仁は「何の言い訳もできない。優勝だけを目標にやってきた。自分たちの力が足りなかっただけ」と敗戦を受け止める。「終わったことを言ってもどうしようもない。リーグ戦、ナビスコ杯、天皇杯。もう一度自分たちの戦いを見直して。下を向いてもしょうがないし、気持ちを切り替えてやりたい」と必死に前を向いた。

[写真]この日は不発に終わった遠藤(7番)

(取材・文 西山紘平)

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