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[大学MOM65]駒澤大FW山本大貴(1年)_“異才”が決めた大学1stゴール

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.4 関東大学1部第5節 駒澤大 1-0 順天堂大 駒沢]

 「打った瞬間入ったと思った」と駒澤大・秋田浩一監督が振り返った豪快な決勝ゴールが生まれたのは後半4分だった。「自分の思ったところにファーストタッチできたので思い切り打ったらいいところにいった。(ゴールを)見てやったと思った」と振り返った1年生FW山本大貴(ルーテル学院高)の左足シュートがゴールネットに突き刺さる。1月の高校選手権で得点王に輝いた山本の「大学第1号」は鮮烈なV弾となった。

 元日本代表FW巻誠一郎やFW深井正樹(ともに千葉)らストライカーを育てている指揮官も「彼(山本)のよさはシュートのタイミングがほかと違うところ。(利き足の)左足はDFの足が出てくると思えば、シュート体勢に入ってからでも半歩ズラして打つことができる。“異才”というか面白い存在」と賞賛する山本。1年生ながら第3節から先発起用されているFWは「5節でのゴールでは遅い」と首をひねりながらも期待に応えた。

 決勝ゴールを力強いガッツポーズで喜んだ山本だが、満足感はない。この日は前半にGKと1対1になりながらシュートをゴールマウスに当ててしまうミスもあった。それだけに「決めるか決めないかでチームの結果が変わってくる。もっとこだわって練習かやっていかないといけない」と自らを引き締める。また「身体の線が細いからもっと身体をつくらないといけないし、出るからには少しでもチームに貢献したい。FWとしてもっと点取ったりアシストしたい」と自身が感じている、尽きない課題を口にした。

 4年後「上のレベルでやりたい」と誓うストライカーは1年から結果にこだわっていく。日本高校選抜の一員として臨んだ3月末からの欧州遠征では持ち味の運動量の多さ、ゴール前に入り込む動きに手ごたえを得た。海外で通用した武器と高い評価を得ている左足でチームのために、自身のためにゴールを量産する。

(取材・文 吉田太郎)

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