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[大学MOM69]筑波大FW赤崎秀平(1年)_注目ルーキーが2発

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.15 関東大学1部第7節 慶應義塾大 1-5 筑波大 西が丘]

 期待の1年生FWが大きな進化を遂げつつある。筑波大のFW赤崎秀平(1年=佐賀東高)は慶應義塾大との名門対決で2ゴール。佐賀東高(佐賀)時代に浦和レッズが獲得を目指していた注目のストライカーが、2戦3発と関東大学リーグでその高い能力を爆発させはじめている。

 先制ゴールは前半4分だった。絶妙な動き出しでMF上村岬(1年=磐田ユース)からのスルーパスを引き出すと、右足シュートをゴール左隅へと突き刺した。さらに4-0の後半26分にはDFに前を塞がれた状態から一瞬でマークをずらして右足を一閃。威力十分の一撃はDFを弾いてそのままゴールへと吸い込まれた。

 直後にGKとの1対1となりながらループシュートをGKに止められてハットトリックを達成することができず反省していたが、それでもどちらかというと決定機をアシストする印象が強かった過去の試合よりもシュートする意識が向上し、相手にとってより“怖い”存在となっていた。PAでDFに寄せられている場面でも安易にパスを選択するのではなく、少しでも距離があれば前を向いてシュートを打つ体勢へと持ち込んだ。「今週は風間監督から『相手と勝負しろ』と言われていた」という通りにゴールを狙う姿勢を見せ続け、シュート数は両チーム最多の5本。そして自身初の1試合2ゴールという結果を残した。

 風間八宏監督は「まだムダが多いけど、相手を外す動きを続けることが出来だしている」と分析。指揮官から直接マークを外す動きを学んできたという赤崎は「単純にスペースへ走るのではなく、相手とスペースを見て自分でスペースをつくる動き。きょうは自分で考えて受けることができていた。(いい形でボール受けられれば)真ん中で勝負できる」と振り返った。

 「18(歳)で、今の技術ではまだ早い」とプロではなく大学進学を決意。「まだ止める、蹴るが出来ていない」と課題を口にするが「もっとここ(筑波)でうまくなれる」と実感している。将来のために自分を磨くことと同時に今はチームの勝利に少しでも貢献すること。「もっと相手を外してゴールを決める。(リーグ戦でのゴール数は)2ケタ取りたい」と力をこめた。

(取材・文 吉田太郎)

大学サッカー特設:関東1部

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