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[MOM81]駒澤大FW棗佑喜(4年)_“大砲”が「ウリ」のスピードでV弾

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.20 関東大学1部L第11節 明治大 0-1 駒澤大 西が丘]

 184cmの「タワー」が「自分のウリ」というスピードで相手守備陣を振り切り、大学選手権王者・明治大を沈めるゴールを決めた。0-0の後半16分だ。相手の波状攻撃から守る駒澤大はCB林堂眞(3年=習志野高)が出した縦パス一本でFW棗佑喜(4年=丸岡高)が抜け出す。「駒大には、みんなが今だと分かるタイミングがある」と明かしたが、その言葉通りにアイコンタクトから絶妙なタイミングでDFの背後を突いた棗は、そのまま強烈な右足シュートをゴール左隅へ叩き込んだ。

 丸岡高(福井)時代から注目された元日本高校選抜FW。駒大のセンターフォワードらしい、圧倒的な空中戦の強さが印象的だが、本人は「駒大で競り合いの強さを鍛えてもらったけれど、元々は高さよりもスピードがウリでそこを評価されて(駒大に)入ったつもり」とスピードにも絶対の自信をもっている。オフサイドぎりぎりでの飛び出しに加え、追走するDFを置き去りにして放った一撃はインパクト十分の一撃だった。

 自身の将来の目標よりも「駒大のために」の言葉を繰り返す真っ直ぐなストライカー。「新しい歴史をつくりたい」と意気込む7月4日開幕の総理大臣杯全日本大学トーナメントでも、フォア・ザ・チームの意志を貫く「駒大の大砲」がそのスピードと高さで相手ゴールへ強烈な一撃を叩き込む。

(取材・文 吉田太郎)

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