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[MOM82]慶應義塾大MF山浦公裕(2年)_本田圭を意識したブレ球FKで先制弾!!

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.25 第61回早慶サッカー定期戦 慶應義塾大 2-0 早稲田大 国立競技場]

 「朝、本田(圭佑)選手のFKを見て、意識して蹴りました!入って良かったです」

 ヒーローインタビューでの一言。早慶戦当日ということもあり、日本対デンマーク戦は録画観戦。試合前に、本田圭佑のFKを見て、イメージを作っていた。そして前半29分、PA前正面でのFKのチャンス、慶應義塾大のキッカーはMF山浦公裕(2年=F東京U-18)。「壁を越えて、ブレてくれれば入ると思ったら、本当にうまくブレ球になった」というボールは、狙い通りに壁を越え、GKの手前でワンバウンドすると、ゴールネットへと吸い込まれた。

 蹴った直後、相手DFに弾かれたと思った山浦は、チームメイトがはしゃぐ姿が見えてから、やっとゴールを確認。少し遅れて歓喜の輪に加わると、はじけるような笑顔を見せた。

 FKで点を取ることへのこだわりは常にあった。「4年生には譲るけど、他の人には譲らない」と話し、この日のアップ中にはチームメイトから、「俺に蹴らせてよ」と、からかわれた。それでも「最初のFKは蹴りたいし、狙わないと後悔する」との思いから、迷うことなくキッカーに志願。そして生まれたのが、先制点だった。

 FKには自信のある山浦だが、その他のプレイは「まだまだ」と自分自身を評価する。目標は「プロになること」。そのためには早慶戦での活躍だけでは物足りない。まずは「いろんな人が見ている総理大臣杯でしっかりやりたい」と話す。

 自信あるFKからの先制弾で、総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントへと大きく弾みはつけた。一歩ずつ、一歩ずつ、山浦はプロへの道を歩んでいく。

(取材・文 片岡涼)

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