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[MOM89]明治大MF田中翔大(3年)_初のボランチ出場も殊勲賞のプレー

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.4 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント1回戦 明治大 2-0 新潟経営大 長居]

 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントの初戦となったこの日、コンディション不良のMF小林裕紀(4年=ヴェルディユース)に代わって、ボランチとして出場したのがMF田中翔大(3年=川崎F U-18)だ。ここまでのリーグ戦では、全試合途中出場し、サイドでプレー。今試合で、公式戦では初となるボランチで出場したが、臆することなく戦った。守備では相手の攻撃の芽を摘み、攻撃ではボールを失うことなく、時折見せるドリブルでは、チャンスを演出した。

 神川明彦監督の「今日のMOMは6番の田中翔大。間違いないです」の言葉にも、「チームの勝利のために動いただけ」と謙遜するが、いつもの先発メンバーが初戦の堅さから、流れをつかめない中で、終始落ち着いたプレーをしたのは、殊勲賞にあたる活躍だった。

 次戦は、小林の先発復帰が濃厚だが、どのような状況で試合に出ても、田中のやるべきことは決まっている。まずは「みんなでコンディションをあげて、チームのメンタル面も強くしていきたい」。

 「みんながいるから」と幾度も田中の口から出た言葉。自分のことよりもチームのことを強く思い、明治大の一員として戦っているんだという強い意識が垣間見える。

 「1試合ごとに強くなっていくチームが優勝できるチーム。そのためにしっかりコンディションをあげていきたい」と田中は話した。理想のチームになって、日本一を勝ち取るために。自分の仕事を淡々とこなし、明治大の一員として、日本一の座を狙っている。

(取材・文 片岡涼)

総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント特設ページ
連載:大学マン・オブ・ザ・マッチ

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