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[ACL]黒津の一発!川崎Fが王者ガンバを粉砕!!

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[6.24 ACL決勝T1回戦 G大阪2-3川崎F 万博]

 24日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント東地区1回戦が各地で行われ、大阪の万博競技場では昨年のアジア王者・ガンバ大阪川崎フロンターレを迎えた。一発勝負の緊張感漂うゲームは点獲り合戦となったが、最後の最後で流れを引き寄せた川崎FがFW黒津勝の決勝ゴールにより3-2で競り勝った。

 また同時間帯に行われた試合では、名古屋グランパスが水原三星(韓国)に勝利。鹿島アントラーズはFCソウルにPK戦の末敗れた。

 ガンバの布陣は4-4-2。右太腿肉離れのMF遠藤保仁、左太腿裏肉離れで離脱していたFWレアンドロが復帰。ベストメンバーで臨んだ。対する川崎Fは4-3-3。こちらも日本代表MF中村憲剛、北朝鮮代表FW鄭大世、負傷していたDF寺田周平が復帰した。
[先発、布陣はコチラでチェック!!]

 遠藤、橋本、二川孝広ら名パサーが揃うガンバが序盤からペースを握った。最終ライン、中盤で細かく繋ぎ前線の狭いスペースにパスを送る。DF安田理大が左サイドを駆け上がり、ルーカス、レアンドロも鋭い飛び出しで裏を狙った。遠藤のFKからチャンスを作ったものの流れの中からチャンスが作れないガンバは、橋本の一本のパスでゲームを動かした。前半27分、ピッチ中央の橋本が右サイドのレアンドロに送るとPAに切れ込んでDF伊藤宏樹を振り切りフィニッシュ。ACL9得点目となる貴重な先制ゴールを中央に叩きこんだ。

 川崎Fも黙ってはいない。前半33分、中村憲はFWレナチーニョからPA右外でパスを受けるとドリブルで中央へ切れ込み、左足シュート。レアンドロ同様、気持ちのこもった迫力ある仕掛けで、1-1の同点にした。

 このまま前半を終えるかと思われた同39分、前年王者がプライドを見せつけた。右SB加地亮が中盤右からPAファーサイドにセンタリングを送ると、レアンドロが打点の高いヘディングシュート一閃。大会10点目となる得点で再び川崎Fゴールをこじ開けた。

 1-2で後半を迎えた川崎Fは、鄭にかえMF養父雄仁を投入。後半10分、その養父のポストプレーから中村憲がセンタリング。15分には、前線で相手ボールを奪取した寺田がPA右外のジュニーニョに送りフィニッシュ。しかしどちらもGK正面に飛んだ。川崎Fは20分に、ジュニーニョを下げFW黒津勝を投入。レナチーニョ、黒津、養父、中村憲らが前線を流動的に躍動し、打開を図った。そして31分、遂に試合を振り出しに戻した。レナチーニョがPA右外で左足を振り抜くとシュートはポスト左上を叩き、ゴールラインを超えた。

 2-2とされた37分、ガンバは二川をFWチョ・ジェジンに交代し、更なる得点を狙いに出た。しかし、勝利の女神は川崎Fに微笑んだ。40分、中盤から一本のスルーパスがでると、黒津が猛チェイス。GK藤ヶ谷陽介よりも先に追いつき、3-2となるシュートを左足で流し込んだ。

 ガンバは44分、途中出場のFW播戸竜二の強烈ミドルでゴールを襲ったが、GK川島永嗣に阻止され万事休す。結局、黒津のゴールが決勝点となり、試合終了。ディフェンディングチャンピオンのガンバは一発勝負の決勝T1回戦で姿を消し、川崎Fは準々決勝にコマを進めた。準々決勝の組み合わせ抽選会は、29日の午後3時に開催される。

<写真>後半40分、川崎F・黒津が決勝ゴール!
(取材・文 山口雄人)

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