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[ACL]PK1番手で失敗の中田、「俺のせい」

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[6.24 ACL決勝T1回戦 鹿島2-2(PK4-5)FCソウル カシマ]

 「俺のせいだね…」。鹿島アントラーズMF中田浩二の第一声は、敗因を自分に求めたものだった。MF小笠原満男が退場になった直後の後半21分、FW興梠慎三に代わってピッチに入ると、MF青木剛とダブルボランチを組み、中盤のバランスを取った。

 PK戦では大事な1番目のキッカーを務めた。しかし、ゴール左を狙ったキックはコースが甘く、GKに阻まれる。「流れをつくれればよかったけど」。1人目の失敗がチーム全体のリズムを崩したか、2人目のMF増田誓志もGKに止められた。

 試合を決めるチャンスはあった。延長後半14分、増田の右CKに合わせた中田のヘディングシュートはクロスバーを直撃。「あれを決めていれば、PK戦までいかなかったわけだし。10人だけど、いい形で、いい内容でできていた。でも俺を含めて決めれるところがあった。そこで決めていればまた違った展開になったと思う」。決定機を逃し、PKも失敗。試合終了の瞬間、歓喜にわくFCソウルの選手たちを茫然と眺めるしかなかった。

(取材・文 西山紘平)

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