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後半システム変更で得点を奪いに行くも…柏FW工藤「焦ってしまった」

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[10.13 ナ杯準決勝第2戦 柏2-2鹿島 柏]

 柏レイソルは1点ビハインドで迎えた後半開始からMF水野晃樹に代えてFWネット・バイアーノを投入し、4-2-3-1から4-3-3のシステムに変更した。ワントップで先発したFW工藤壮人は右サイドに移動した。

 第1戦を2-3で落として迎えたホームでの第2戦。勝利が絶対条件の中、「冷静にじっくり回して攻めようと話していた」と試合の入りに注意しているはずだった。だが前半12分と24分に立て続けに失点。「先に失点して途中から焦ってしまった。前がかりにいくしかなかった」と焦りから空回りしてしまったことを悔やむ。

 後半はなりふり構ってはいられなかった。後半開始からFWネット・バイアーノを投入。後半8分には接触プレーでDF近藤直也に代わってDF増嶋竜也を投入するというアクシデントに見舞われるが、後半17分には茨田に代えてMF澤昌克を投入し、より攻撃的に布陣を変更した。だが結果はロスタイムにようやくネット・バイアーノが同点弾を奪うにとどまった。

 昨シーズンはJ1昇格即優勝という快挙を成し遂げ、クラブW杯でも3位決定戦に出場するなど快進撃を続けた。しかし今季は初めて参加したACLでもラウンド16で敗退。リーグ戦も現在6位と昨季の勢いが影を潜めている。

 ただいつまでも落ち込んでいる暇はない。「レイソルが毎年上に顔を出すチームになるためにも、この敗戦を重く受け止めて、しっかりとこれからのために生かしていかないといけないと思います」。工藤はしっかり前を向いていた。

(取材・文 児玉幸洋)


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