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[大学MOM40]関西大GK児玉剛(4年)_相手の勢い止めた渾身のセーブ

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[大学マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.19 全日本大学選手権1回戦 関西大 4-2 高知大 西が丘]

 1点を返されて4-2で迎えた後半40分、高知大にゴール正面至近距離から放たれた決定的なシュートが枠を捉えた。だが関西大は京都サンガF.C.内定のGK児玉剛(4年=京都U-18)がワンハンドでストップ。相手の追撃ムードを絶つビッグセーブが関大の準々決勝進出への道を守った。
 10月28日にユース時代を過ごした京都入りが発表された守護神。「プロに行くから何か意識を変えるのではなく、これまで通り自分の最高の状態でメンタル面・肉体面を持っていくこと」と口にする児玉のビッグプレーに、ゲーム主将を務めたDF田中雄大(3年)は「ホンマ助けてくれた。(児玉)存在は大きいです」と守護神を讃えていた。

 3得点に絡んだMF中村祐哉に、相手にとって嫌な存在であり続けたMF藤澤典隆ら攻撃面で貢献度の高かった選手もいる。そしてこの試合チームは2失点した。ただ、ミスが目立ち終始落ち着きを欠いていた印象のあるDF陣の穴を、児玉は鋭い飛び出しと抜群のシュートセーブで埋めていた。「試合を見ていない人からすれば、2失点しているから(守備が)よくない印象であることは確か。でも相手の勢いが出かける怖い状況で止めることができたのはよかった」と胸を張った。

 まずは昨年できなかった1勝を果たした。「(勝利という)結果が出たことはうれしい」と表情を緩めたが、「日本一を掲げて(チームは)スタートしてきたのにまだ日本一を獲れていない。この大会にかける思いもある」ときっぱり。関西を代表するGKの視線の先には全国制覇だけがある。

(取材・文 吉田太郎)

特設:大学選手権09

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