beacon

[MOM95]駒澤大FW山本大貴(1年)_大舞台で持ち前の勝負強さ発揮

このエントリーをはてなブックマークに追加

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.8 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント準決勝 仙台大 1-2 駒澤大 長居第2]

 持ち前の勝負強さで、ファイナル進出の切符をつかんだ。総理大臣杯の準決勝、駒澤大のU-19日本代表FW山本大貴(1年=ルーテル学院高)が1得点1アシストの活躍で勝利に大きく貢献した。

 山本はU-16日本代表に選出されるなど早くから才能を高く評価された逸材だが、MFからFWに転向したのは、ルーテル学院高校3年生の春。まだコンバートから1年が経ったばかりだが、脅威の決定力で同世代トップレベルのストライカーへと変ぼうを遂げている。冬の全国高校サッカー選手権では3試合で5ゴールを挙げ、大会得点王に輝いた。駒大に進学後も1年生ながら途中出場などでプレーの機会に恵まれ、関東大学リーグ1部前期を戦い1得点2アシストと結果を出し、その素質に磨きをかけている。

 今大会の仙台大戦では、22分に左サイドへ抜け出してからのセンタリングでチームの先制点をアシスト。後半20分には相手のマークを外しながらゴール前へポジションを取り、右からのセンタリングを押し込んで決勝点をマークした。駒大の秋田浩一監督は「ゴール前でのシュート、得点力、左からゴール前へ持ち込む動きに魅力がある。いろんなポジションを経験しているようだけど、彼はボールを置くところが巧いから、シュートブロックに来られても相手の足に当てずに打つことができる」と、その類稀な決定力の秘密を高く評価する。

 中京大との決勝戦は、互いに守備を重視しながらの戦いが予想され、大舞台でこそ決定力が物を言う。脅威のルーキー山本の勝負強さが日本一のタイトルまでも呼び込むか要注目だ。

(取材・文 平野貴也)

総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント特設ページ
連載:大学マン・オブ・ザ・マッチ

TOP