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[MOM98]中央大FW林容平(3年)_ 全日本学生選抜のエースFW

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.27 練習試合 全日本大学選抜7-5流通経済大 フットボールフィールド]

 試合前、FW林容平(中央大3年=浦和ユース)は、全日本大学選抜の練習について「とにかくきつい。きつい」と何回も漏らしていた。

 たしかに、ここまでのトレーニング内容はハードなもの。招集日となった26日は、各々が所属チームでの練習をこなしたあと、17時から練習を行い、夜21時には体幹トレーニング。そして、この日も朝6時半から走りこみを行い、9時から通常の練習。そして、16時半から60分ハーフの試合というスケジュールだ。

 今回のトルコ遠征を「大会じゃなくてトレーニング」と位置づける中野雄二監督が考えた厳しい内容。これだけの負荷をかけていたら、パフォーマンスの質は落ちるかと思われたが、この試合で誰よりも活躍を見せたのは、誰よりも「きつい」と口にしていた林だった。

 0-2で迎えた後半に出場すると、後半2分、右サイドからのクロスに頭で合わせゴールを獲得。その後も前線から激しくプレッシャーをかけにいく。同4分には、相手DFをしつこく追い回し、ボールを奪うと自らの右足で、しっかりとゴールを決めた。

 その後もタイミングを見て、「いくよ!」と周りに声をかけ、何度もプレスにいく。そして、同27分に再び右足で決めて、ハットトリックを達成。

 後半30分には、カウンターから裏へと抜け出し、ゴールを決めたかに思われたが、悔しくもオフサイド。これには頭を垂らすが、その後も運動量は衰えない。

 さすがに60分ハーフの試合、終盤になると、若干の運動量は落ちたが、最後の最後、後半60分には、この日5得点目となるゴールをあげた。

 言葉とは裏腹に、しっかりとプレーで見せてくれるエースFW。誰よりも前線を走り回り、ゴールを奪うことの出来る林は、間違いなく全日本大学選抜のエースFWとなるべき存在。今後ユニバ代表の核となっていく選手だろう。

 本人は今後の抱負として「ユニバ代表に残れるようにしっかりやりたい」と、メンバー入りを目指す言葉を残しているが、もっと上を見ることの出来る実力はあるはずだ。今後の活躍にも、大きな期待がかかる。

(取材・文 片岡涼)

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