beacon

[MOM108]中央大FW奥山慎(2年)_先発定着のチャンスをつかむため、決めてみせた先制ゴール!!

このエントリーをはてなブックマークに追加

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.1 第84回関東大学サッカーリーグ戦・後期1部リーグ第16節 中央大7-2法政大 熊谷スポーツ文化公園陸上競技場]

 中央大7発快勝の口火を切ったのはFW奥山慎(2年=帝京高)のゴールだった。立ち上がりから、奥山は前線で相手を追い掛け回し、果敢にプレスをかけていた。豊富な運動量でのプレッシングに相手は、なかなかリズムをつかめず、流れは中央大に傾く。そして前半25分、奥山がこぼれ球につめて先制点を獲得。そこから怒涛のゴールラッシュとなり、中央大は法政大相手に7-2と快勝を挙げたのだ。
 
 奥山にとって、この試合は久しぶりの先発出場。ある意味特別なものだった。3日前にコーチから「スタメンのつもりで考えていてくれ」と言われ、嬉しい反面「ここで結果を残さなきゃ、もうないな」と焦りがあったのもまた事実だった。そして、どうにか結果を残そうと臨んだ試合で、先制点という結果を残した。

 シュートはこぼれ球に泥臭くつめるという奥山らしさの見えるシュートだったが、シュートを打った瞬間、本人は「どうにか入ってくれ」という気持ちでいっぱいだったそうだ。

 この日の奥山の活躍を中央大の佐藤健監督は「いい時間に点を取ってくれたし、持ち前の運動量で相手を追いかけてくれた」と称えた。しかし、奥山はまだまだ満足していない。試合後には「攻守ともにまだまだ満足できません」と話し、「シュート数も少なかったし、もっと体力も必要だと感じました。課題がたくさん見えた」と試合を振り返る。

 中央大は、FW安柄俊(2年=東京朝鮮高)が故障で欠場。代わりに出場した奥山が活躍をみせた一方で、後半から出場した1年生たちが全員得点に絡む活躍をみせた。奥山はこの状況に「(先発の)チャンスはまだつかめない」と話す。久しぶりの先発出場でまずは及第点といったところ。ここから先発定着をめざし、さらなる活躍をしていきたいところだろう。

(取材・文 片岡涼)
連載:大学マン・オブ・ザ・マッチ

TOP