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[MOM117]駒澤大FW三宅徹(3年)_急造FWが決めた先制ゴール!!

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.18 全日本大学選手権1回戦 駒澤大2-0広島修道大 栃木グ]

 駒澤大に先制点をもたらしたのはFW三宅徹(3年=名古屋U18)だった。なかなかゴールが生まれず、もどかしい時間が続く中、後半13分にMF金久保彩(4年=花咲徳栄高)のパスを左足で押し込み、先制点を決めた。

 三宅は本来はDFで過去数試合ではセンターバックとして出場してきた。今大会ももちろんFWではなく、DF登録されている。しかし、先週の練習でエースFWの棗佑喜(4年=丸岡高)が右膝を負傷。エースFWの代役へ白羽の矢が立ったのは、186cmで空中戦に強い三宅だった。

 今季はなかなか出場機会に恵まれず。前期リーグ戦は3試合に出場したが、後期リーグ戦では最終節の明治大戦で、後半40分からの出場のみ。わずか1試合の出場に留まった。もちろん駒澤大が日本一となった今夏の総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントでもピッチには立っていない。しかし、そんな中でも地道に練習へ取り組み、アピールを続けると、冬の全国の舞台で大抜擢を受けたのだ。そして、先制ゴールという結果を残した。

 ゴールシーンを「とりあえず詰めようと思ったら、たまたまボールがきて。オイシかったですけど決めれて良かったです」と笑顔で振り返ると「棗さんがケガした時はヤバイと思いましたが、自分が抜擢されて結果を残せて良かった」と安堵した様子をみせた。

 今後はFW山本大貴(1年=ルーテル学院高)が先発復帰することが予想されるが、高さを武器にパワープレーに出たいとき、三宅の力が必要な場面は必ず訪れるはずだ。「またFWで出ることがあるかと思う。自分は高さと、前線から勢いを出してチームを動かしていきたい」と力強く語った。

 初めてFWを務めた試合がまさかの公式戦。さらには全国大会の大舞台。しかし、そのプレッシャーに負けることなく結果を残した。三宅が今大会の“ラッキーボーイ”となり、駒澤大を夏に続く戴冠へ導けるか。

[写真]体の強さを武器にFWとして活躍をみせた

(取材・文 片岡涼)

第59回大学選手権特集
連載:大学マン・オブ・ザ・マッチ

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