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[MOM123]筑波大FW赤崎秀平(1年)_“規格外”1年生の怪物FWが2得点の活躍

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.23 全日本大学選手権準決勝 筑波大2-2(PK3-1)浜松大 平塚]

 「僕以外にも1年生で試合に出ている選手はいますし、特別って意識はないです」。謙虚な言葉とは裏腹にFW赤崎秀平(1年)の活躍ぶりが凄まじい。

 この日は試合を決定づける2得点の大活躍。1点ビハインドで迎えた後半9分にゴールを決めると、1-2で迎えた終了間際の後半ロスタイム3分には、MF森谷賢太郎(4年)とのワンツーから、持ち前の足の振りの速さを生かして左足を一閃。劇的な同点弾を奪ってみせた。

 勝利を手にしたが「風間さん(監督)も納得していないと思うし、自分も納得していません」と自身のパフォーマンスには不満な様子。「もっとシュートを打てたはずだし、PK戦に入る前に試合を決めたかった」と反省していた。

 赤崎の持ち味は『足の振りの速さ』にある。これは風間監督にも指摘されるようで、自身もストロングポイントとして、強く意識している。そして、その振りの速さを生かすために、最初のボールタッチでいい所に置くことを意識し始めたところ、結果が出てきたようだ。
 
 そして、今季の関東大学リーグでは、通算15得点を決めて、現・横浜F・マリノスのFW渡邉千真(当時・早稲田大)以来となる1年生得点王と新人王にも輝いた。

 PK戦ではキッカーは務めなかった赤崎は試合後、「PKが回ってきていたら?」という質問に「去年(選手権で)は自分がPKを外して、終わってるのであんまり蹴りたくなかったんです」と笑って話した。そこには1年生らしさが垣間見えたが、その活躍ぶりと攻撃力はまさに“規格外”。今後も筑波大のエースFWとしての活躍に期待がかかる。

 しかし、赤崎は1回戦に続き、今回も警告を受けたために準決勝は出場停止。「このチームは本当にいいチーム。負けたら、もうこのチームでサッカーができない。もっとみんなとサッカーがしたい」と話していたが「あとは決勝しか出れないので、みんなに頑張ってもらうしかないです」と、その想いは残りの選手たちへ託された。赤崎が決勝の舞台に立つことは叶うか。

(取材・文 片岡涼)

第59回大学選手権特集
連載:大学マン・オブ・ザ・マッチ

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