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岡崎ハット!前田2発!ザックジャパンが5発大勝で首位突破

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[1.17 アジア杯B組 日本5-0サウジアラビア アルラーヤン]

 ザックジャパンが5発大勝で首位突破!! 日本代表は17日、グループリーグ最終戦でサウジアラビア代表と対戦。引き分け以上でグループリーグ突破が決まる一戦はFW岡崎慎司(清水)のハットトリックなどで5-0と圧勝した。前半8分に岡崎が先制点を決めると、同13分にも岡崎が追加点。さらにFW前田遼一(磐田)が同19分、後半6分とゴールを決め、後半35分には岡崎がハットトリックを達成し、ゴールラッシュを締めくくった。B組を1位通過した日本は21日の準々決勝でA組2位の開催国・カタールと対戦する。

 日本はGK川島永嗣が出場停止で、右太腿肉離れのMF松井大輔もメンバー外。左足首捻挫のMF本田圭佑はベンチスタートとなった。代わってGK西川周作がゴールを守り、2列目でMF柏木陽介、FW岡崎慎司を起用。右から岡崎、柏木、香川真司と並んだ。
 サウジアラビアは4-4-2で、FWナイフ・ハザジとFWヤセル・アル・カフタニが2トップを組んだ。
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 2連敗ですでにグループリーグ敗退が決まっているサウジアラビアに対し、日本は立ち上がりから主導権を握り続けた。前半3分、FW前田遼一がオープニングシュートを放つと、その1分後には左サイドに開いてボールを受けた前田のクロスに岡崎が飛び込んだが、わずかに届かなかった。

 前半7分にはDF内田篤人が警告を受ける。13日のシリア戦に続く今大会累積2枚目の警告で、勝ち上がっても準々決勝が出場停止となることが決まった。

 先制点が生まれたのは前半8分。試合開始直後から繰り返し裏を狙う動きを見せていた岡崎にMF遠藤保仁から絶妙なパスが通った。柏木が落としたボールを遠藤がワンタッチで前線へ浮き球パス。最終ラインの背後を取った岡崎は右足でボールを浮かせ、飛び出してきたGKをかわすと、あとは無人のゴールへ押し込むだけだった。

 さらに前半13分、左サイドからカットインした香川のクロスにファーサイドから走り込んだ岡崎が体を投げ出し、ダイビングヘッド。岡崎の連続ゴールで2-0とリードを広げた。

 前半19分には柏木が左サイドにスルーパスを通し、オーバーラップしたDF長友佑都がゴール前にクロス。ニアに飛び込んだ前田が右足アウトサイドで合わせ、3-0と突き放した。08年2月17日の東アジア選手権・北朝鮮戦(1-1)以来となる前田のゴールで試合の流れを決定付けた。

 3点のリードを奪った日本。その後は落ち着いてペースダウンする。前半26分には長友の左クロスをファーサイドの岡崎が頭で落とし、MF長谷部誠が右足ボレーを狙うもミートせず。同44分には縦パスを岡崎がワンタッチで流し、香川がゴール前でGKと1対1となる決定機を迎えた。ところが、ファーストタッチでGKをかわそうとした香川はまさかのコントロールミス。シュートを打ち切れず、前半は3-0で折り返した。

 日本は後半開始から内田に代えてDF伊野波雅彦をピッチに送り込む。内田が出場停止となる準々決勝を見据えての交代で、A代表デビューとなった伊野波はそのまま右SBに入った。

 すると、後半立ち上がりの6分、その伊野波がダメ押しの4点目をアシストした。岡崎のパスから右サイドをえぐり、ゴール前にクロス。前田がニアで合わせ、ヘディングシュートをゴールに叩き込んだ。

 日本は後半18分、DF吉田麻也に代えてDF岩政大樹を投入。シリア戦で警告を1枚受けている吉田が累積で準々決勝出場停止となることを避けるための交代だった。

 最終ライン4枚のうち2人が入れ替わった日本だが、その後も集中力を切らすことなく、試合を進める。そして後半35分、前田の縦パスを受けた岡崎が鋭いターンで前を向き、左足を一閃。豪快にゴールネットに突き刺し、国際Aマッチでは自身3度目となるハットトリックを達成した。

 5-0と大量リードを奪うと、後半42分には遠藤に代えて国際Aマッチ初出場となるMF本田拓也をピッチに送り込む。その後も後半43分に柏木がPA外から左足ボレーシュートを放つなど最後まで攻める姿勢を見せ続け、サウジアラビアを一蹴した。

[写真]岡崎と前田で5得点を決めた

(取材・文 西山紘平)

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