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[MOM131]法政大DF浅田大樹(4年)_「後輩を1部でやらせたい」思いを胸に決めた1G1A

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]

[5.5 第85回関東大学サッカーリーグ戦・前期2部リーグ第1節 法政大7-0朝鮮大 麻溝]

 1年での1部復帰をめざす法政大は5日に行われた試合で朝鮮大に7-0の快勝を収めた。1得点1アシストの活躍をみせたのは、主将のMF深山翔平(4年=大津高)がベンチスタートとなり、急遽キャプテンマークを巻いたDF浅田大樹(4年=帝京高)だった。

 1点のリードで迎えた前半31分、左サイドのFW深町健太(2年=東福岡高)、MF松本大輝(2年=大津高)とつなぎ、最後は浅田が中央へ進入。左足でシュートを決めて、2点差にリードを広げた。守っては、左SBとして相手が裏を狙っていれてきたロングパスをことごとく遮断し、攻撃につなげさせなかった。後半8分には、右CKから正確なボールをゴール正面に蹴り入れて、DF畑共哉(3年=C大阪U-18)のゴールをお膳立て。これで勢いづいたチームは、その後4点を追加して、堂々の勝利を飾った。

 浅田が入学当時の法政大は1部で7位、2年時の09年は10位でなんとか降格を免れたものの、徐々に順位を落としていった。そしてついに昨季は11位に沈み、2部降格となってしまった。大学サッカー最後の1年間を2部で過ごすことになり、悔しい思いがある。それとともに、自らは3年間を1部で戦ってきただけに「後輩たちを1部でやらせてあげたい。そのためにも4年生として、1部昇格を果たさないといけない」と今季へかける思いを話す。

 昨季は負けが込み、雰囲気も落ちていくなかでチームが立ち直ることはなかった。一度落ち込んだムードを払拭することはできずに、ずるずると後退していった。しかし、今年は新たに大石和孝氏が監督に就任。名門・法政大の再建を計るべく、より積極的に選手たちとコミュニケーションを取る中で、雰囲気も明るくなった。「チームの雰囲気は結構いいです」と浅田も笑顔で話す通りだ。

 個人的な目標は「プロになることが目標ですけど、そのためにはまずリーグ戦で毎試合出て、チームが勝って昇格することが大事」と気を引き締める。“オレンジ軍団”が復活し、圧倒的な試合を重ねて1年での1部昇格を果たしたとき、浅田自身の目標も達成できるはずだ。

(取材・文 片岡涼)
連載:大学マン・オブ・ザ・マッチ
大学サッカー特設:関東1部

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