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[MOM135]東海大MF野口大輔(1年)_ルーキーが決めた劇的同点弾!!

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.18 第35回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント関東代表決定戦Cブロック・1回戦 松蔭大4-4(PK6-7)東海大 緑が丘]

 まさかの失点に東海大の選手たちの足が止まった。後半13分の時点では3-1とリードしていた。しかし同32分、同41分と一気に追いつかれると、試合は3-3で10分ハーフの延長戦へもつれ込んだ。そして延長後半の開始わずか12秒、キックオフからそのままボールをつながれ、ついに3-4と試合を引っくり返されたのだ。呆然とする選手たち。そこで奮闘をみせたのがルーキーのMF野口大輔(1年=広島ユース)だった。

 終了間際の延長後半9分、左サイドDF小山真司(2年=前橋育英高)からの浮き球パスをゴール前でFW忍穂井大樹(3年=鹿島学園高)が頭で流す。最後は混戦の中、野口が頭で押し込んだ。相手DFがゴール内でクリアしようとしたが、ボールはゴールネットへ吸い込まれ、劇的な同点弾が決まった。その後のPK戦で東海大は7-6の勝利。1回戦突破を決めた。

 試合後、値千金の同点弾を決めた野口だったが「ゴールの前に、結構ミスをしていたので」と浮かない表情。「でも、ミスを解消することはできないですけど、得点は狙ってました」と話した。広島ユースでは高円宮杯U-18全日本ユース選手権で優勝を果たし、日本一に輝いた。そして東海大へ入学。開幕戦・桐蔭横浜大戦(2-4)で先発出場を果たしたが、その試合での出来は「全然良くなかった」。その後は先発を外れて、ここ2試合のリーグ戦では途中出場が続いていた。この日は3-1とリードで迎えた後半16分から出場。ゴールは決めたが「空回ってしまって」と反省の弁が続いた。

 結果も残したが今後へ向けての課題も見つかった一戦。「次の練習から、簡単なミスをしないように。今度出してもらったときに同じことを繰り返さないように。そのための練習をしていきたい」。まずはAチームに残り、スタメンで出場することを目標に、日々の練習から取り組んでいくと誓っていた。

(取材・文 片岡涼)
連載:大学マン・オブ・ザ・マッチ
大学サッカー特設:関東1部

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