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J王者・名古屋は水原三星に敗れ、16強敗退

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[5.25 ACL決勝トーナメント1回戦 水原三星2-0名古屋 水原]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は25日、決勝トーナメント1回戦を行い、Jリーグ王者の名古屋グランパスは敵地で水原三星に0-2で敗れ、16強で姿を消した。この日行われた試合で、鹿島もFCソウルに0-3で敗れたため、日本勢で準々決勝まで勝ち残ったのはC大阪だけとなってしまった。

 名古屋はDF増川隆洋が負傷欠場。代わって公式戦初先発となるDF新井辰也がCBで出場した。故障離脱していたFWケネディが公式戦6試合ぶりに復帰を果たしたため、ケネディを1トップに置く4-3-3にシステムを変更。FW永井謙佑が公式戦11試合ぶりのベンチスタートとなった。GKは楢崎正剛、DFラインは右から田中隼磨、新井、田中マルクス闘莉王、阿部翔平。アンカーをMFダニルソンが務め、右に藤本淳吾、左に中村直志。2列目は右から小川佳純、玉田圭司、1トップをケネディが務めた。

 立ち上がりから左サイドを崩され、立て続けにピンチを迎えた。前半10分、左サイドからFWヨム・ギフンにドリブル突破を許し、PA内へ飛び込まれるが、なんとか楢崎がストップ。同15分には、PA手前右からFWチェ・ソングッのFKにMFイ・サンホに頭で合わされるも、クロスバー上方へ外れた。再三ピンチを凌いだが、最後まで耐え切ることはできず。同24分、右サイドから崩されると最後はMFイ・ヨンレのクロスにゴール正面で新井と競り合ったヨム・ギフンに頭で合わされ、先制点を決められた。

 前半41分、故障者続出の名古屋がまたもアクシデントに襲われた。5月15日の甲府戦(1-3)で途中出場を果たし、長期離脱から復帰したばかりのダニルソンが右太もも裏を痛めて、負傷交代。永井が代わりに出場した。ダニルソンが務めていたアンカーの位置に中村が入り、永井が2列目右、小川が1列下がって左サイドへ回った。その後は決定機をつくれないまま0-1で前半を折り返した。

 後半に入ると1点リードしている水原三星が4バックから5バックへシステムを変更し、1点を守りに入った。なんとかその壁を崩そうとする名古屋だったが、1点が遠い。逆に後半12分には、ミスから痛恨の2失点目を喫してしまった。田中のバックパスがPA手前に流れ、楢崎とイ・サンホが競り合う。右サイドにこぼれたボールを拾ったヨム・ギフンに無人のゴールへシュートを決められて、2-0と突き放された。

 2点差に広げられ、後半20分には玉田に代わって高卒ルーキーのMF田中輝希を投入。同33分には中村に代わって、MF磯村亮太をピッチへ送る。同43分には磯村がPA内左へ仕掛け、シュートを放つがDFに阻まれた。終了間際には闘莉王がパワープレーに上がったが攻撃参加は実らず。そのまま試合は終了し、名古屋は0-2で敗れた。

[写真]うなだれる名古屋の選手たち

(文 片岡涼)
ACL2011特設ページ

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