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16強で敗退の名古屋、毎試合1人の故障者にピクシー「こんなことは初めて」

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[5.25 ACL決勝トーナメント1回戦 水原三星2-0名古屋 水原]

 名古屋グランパスの2年ぶり2度目のアジア挑戦は16強で終わってしまった。25日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の決勝トーナメント1回戦で水原三星(韓国)に0-2で敗戦。これまでACLでの韓国勢との試合では5戦全勝と負けがなかったが、この日は完敗を喫した。

 Jリーグ王者として臨んだACLの舞台、故障者続出というアクシデントが何よりも痛かった。グループリーグではFWケネディやFW玉田圭司、DF田中マルクス闘莉王、MF金崎夢生を故障で欠きながらも総力戦で戦い抜き、なんとか決勝トーナメント進出を手に入れた。しかし、闘莉王や長期離脱していたMFダニルソンが復帰し、徐々に戦力が戻ってくるなか、21日の柏戦(0-0)でDF増川隆洋が負傷。またも主力が離脱した。今試合では増川に代わって、DF新井辰也が初先発を果たしたが悔しい2失点。さらにはダニルソンが前半途中で負傷交代するなど、この状況に歯止めが掛かる様子はない。

 クラブによると試合後の記者会見でストイコビッチ監督も「3年以上このチームを率いてきましたが、こんなことは初めてです」とお手上げ状態。それでも「この大会から去らなければならない事については、正直、あまり落胆はしていません。これからは、Jリーグに集中しようと思います。ダニルソンの怪我は少し心配ですが、今後はリカバリーをしてJリーグを戦いたいと思います。今は1試合毎に怪我人が出ている状況ですが、彼らが戻って来る事を待ちながらJリーグを戦っていきたい」と前を向いた。

 アジア制覇の夢は潰えたがリーグ連覇の可能性は残されている。中3日で迎えるリーグ戦では、今季いまだに勝ちのない最下位・福岡と対戦する。王者として簡単に勝ち点を献上するわけにはいかない。指揮官もリーグ戦へ向けて「自信を取り戻せれば、全て大丈夫だと思いますので、全ての力を出し尽くして戦いたい」と意気込んだ。ACLでの戦いから切り替えるためにも、まずは公式戦2戦連続無得点の攻撃陣に、ゴールが欲しいところだ。

[写真]記者会見のストイコビッチ監督

(文 片岡涼)
ACL2011特設ページ

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